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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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幼なじみ風爽の9話「やっぱ俺ばっか好きだよなあ」です。

よろしかったらおひとつ。



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9 やっぱ俺ばっか好きだよなあ


今日から一学期期末テストの一週間前で部活は禁止になる。
朝練も放課後も部活がないから登下校とも黒沼と一緒だ。
とはいえもともと黒沼は吉田と登校してたし
俺は朝練の時は龍と一緒だったから
結局4人で登校することになった。

っていうか黒沼が4人で登下校できるねって嬉しそうに言うから・・・。

俺はせっかく付き合うことになったんだから
二人で登下校とかしてみたかったんだけどな。

まだ中1だから小学校の延長で
男子は男子、女子は女子って感じのほうがまだ強い。
付き合ってるのなんてほんの一部だ。
中にはからかうやつなんかもいるし
もしかするとそういうの黒沼は気にするかなあ?

あれ・・・そう言えば
一緒に帰るのが当たり前ならいいってことで
付き合おうって言って付き合い始めたはずなのに
結局二人で登下校できてないって・・・。
いや、まあ、あの時だって元は4人で下校してたんだけど。

まあいっか。
二人きりじゃないけど一緒に登下校はできてるし。
なんてったって俺たちは付き合ってんだから!

そうだ、待ち合わせ場所の徹龍軒の前までなら
俺が誘いに行けば二人で行けるんじゃないか?
誘いに行ったら陽子さんに変に思われるかな?
きっと黒沼、まだ陽子さんに
付き合い始めたなんて言ってないだろうなあ。

期末一週間前だってのにこんなことばっか考えてて
いつも以上に勉強に身が入らない。
もともと中位の成績だけどガックリ下がりでもしたら
父ちゃんに何言われるかわからない。
「女と付き合うなど早すぎるんだ、学生は勉学が本分だろう。」
とか言いそうだ。
父ちゃんも黒沼のことはすごく気に入ってるのは知ってる。
でもこれは相手が誰かじゃなくて俺へのダメ出しだからなあ。

とりあえず翌日は誘いに行くのは思いとどまった。
徹龍軒の前に行くと黒沼はすでに来ていてた。

「おはよう、風早くん。」といい笑顔で挨拶をくれた。
「おはよう、黒沼。テスト勉強、捗ってる?」と訊けば
「うん。そこそこいい感じだよ。」と答えた。
これは予定通りに完璧に出来てるんだなと、今までの経験上わかる。
「流石だな、黒沼。」とため息混じりに言ってみたら
「風早くんは捗ってないの?
 よかったらお手伝いするよ?」と言ってくれた。
「え?ほんとに?黒沼が教えてくれるの?」と喜んだのも束の間、
「えー!あたしも!あたしも!!あたしの方がかなりヤバイんだって!!」
と吉田がやってきた。
「じゃあさ、4人で勉強会しよ!龍んちでさ!!」と
まだ龍が来てないのに龍の参加と場所も龍んちに決まった。
また4人かと思いもしたけど二人きりだと勉強が手につかない気もするし
4人でやったほうがきっといいんだろう。

テストが終わって夏休みになったら
二人きりになれること、有るだろうか?
それとも黒沼はそんなこと望んでないだろうか・・・。


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