忍者ブログ   
admin
  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

   
   
   
                       
   
5巻の名場面、
「風早にお礼したい時は、掴んで5秒目をつぶれ。」の時に、
キスしちゃってたらと言う、もしも話。

拍手[4回]

   

   
あやねちゃんに続いて後の入り口から教室に入った。
風早くんの席に目をやると、少し猫背で頬杖を付いているのが見えた。
やっぱりちょっと元気が無いっぽい。
私のせいだよね、申し訳ないなあ・・・

席につこうとしたら風早くんがこちらを振り向いた。
一瞬目があったけど、思わずそらしてしまう。
「おはよう。」と、こんな私に挨拶をくれる。
なのに私は落とした視線を上げることはできなくて、
外方を向いたまま、「おはよう・・・」と言ってしまう。
なんて失礼なんだろう私・・・

授業中も時折視線を感じていたたまれない。
授業内容なんて頭に入るわけもなくて。

もうどうしていいかわからずに、
授業が終わると教室をかけ出した。
逃げまわってばかりでこんなことをしてちゃダメだとは思うんだけど、
やっぱり2時間目も3時間目も授業が終わると逃げ出してしまった。

4時間目もノートを取りながらも全然理解出来てないのが分かる。
もう少し何とか落ち着けてからしっかり復習しないとと思う。
多分今日の授業は全部だなあと思っていたら、
私の机の右端に4つに折られたノートの切れ端が置かれた。

前にマルちゃんのお散歩に誘ってくれたのと同じように
『黒沼へ』と書かれたお手紙をそっと手に取り開いた。

『話がしたい。
 昼休みに花壇の所に絶対来て。
 たぶん黒沼、誤解してるから。』

そうよね。
逃げまわってばっかりいたんじゃダメよね。
でも、誤解って?
も、もしかして、キスしたんじゃなかったのかな?
なんか状況からそうかと思ってたけど
なにぶん初めてのことだから
ホントにそうかって言うと分からないんだけど。

とりあえず、もう一度謝りたいと思っているので
『はい。』と、書いた紙を4つに折って
となりの風早くんの机にそっと置いた。


PR
   
   
            
この記事にコメントする
   
name
title
color
mail
URL
comment
password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
  
        
           
  
カウンター
サイトマップ
ブクログ本棚
プロフィール
HN:
かのまま
性別:
女性
趣味:
絵を描いたり文字書いたり。
自己紹介:
このブログとPixiv以外で作品の公開はしていません。
印刷物の制作等はしていません。
日本語以外に対応できる語学力は持ち合わせていません。
AdMax
  
       
+++ Powered By 忍者ブログ +++
Copyright (C) TEXT 君に届け ++ Template Designed BY (C) Pavloba
+++ 忍者ブログ [PR]
 +++