5 風早翔太は暴走する。
ジョーの話をしながら、あの可愛い笑顔で笑うから
「そんな顔して他の男の話しないで!」
って言って・・・
言っちゃって・・・どんだけ独占欲強いんだよって・・・
いや、そもそもまだ告白すらしてないのに、独占って・・・
「そんな顔って、・・・そんな変な顔してた!?
わ~、もう恥ずかしい~・・・」
なんて言いながら、俺の手に頬を挟まれたまま真っ赤になってる。
黒沼さんは自分が可愛いって自覚が全然ないんだな。
・・・そんなところも黒沼さんのいいところだけど。
「変じゃないよ、すっごい可愛い笑顔だった。
俺のためだけに笑ってくれたらいいのに・・・
ずっとこのまま俺の手の中に閉じ込めときたい。」
「あ、あのね、城ノ内くんは訪ねてきてくれたけど
玄関先で話ししただけで、部屋には上がってもらってないの。
風早くんとの約束だもの・・・」
「うん・・・ジョーのことは、俺も知らない電話番号とかメアド
知ってるとか、俺が黒沼さんにもう逢えないのかもとか思ってる時に
逢ってたとかで、ちょっとムカついたけどもういいや・・・。」
「え? え? ムカつ・・・いた、って・・・風早くんがそんなこと・・・。」
「だから・・・黒沼さん俺のこと物凄く買いかぶってるみたいだけど
そんないいもんでもないって言ってんじゃん・・・
俺は普通に馬鹿なただの男子大学生だからさ・・・
好きな女の子が、無遠慮に顔に触れたりしてるのに
怒りもしないでされるがままになってくれてたりしたら、
キスしたいなって思うくらい普通に男なんだよ。」
黒沼さんが声も出せずに驚いて大きな目をさらに大きく見開いてて・・・
「俺、黒沼さんのことが好きだよ、大好きだよ・・・」
そう言ったら
真っ赤になって泣きそうな顔をする。
そんな顔見たら・・・もう・・・ホントに・・・
「・・・目、つぶって・・・」
とささやけば、そっと目を閉じてくれる。
そっと唇を重ねたら、黒沼さんがわずかにビクって反応を返してくれる。
なんかガチガチに固まってしまっているけど、
嫌だって思ってなければいいな・・・
左手を後頭部に移動させて、角度を変えて更にキスする。
いつまででも続けていたいと思ってしまう・・・
だんだん硬さがとれてきた黒沼さんの背中に
右手を回してぎゅって抱きしめたら
黒沼さんの手が俺のシャツをきゅっと掴んだ。
更に何度か啄むようなキスをして・・・
ふと黒沼さんの顔が見たくなって、
少し身体を離して顔をのぞき込んだら・・・
「心臓・・・はれつする・・・・」と弱々しい声で言って・・・
意識を手放してしまった。
「え、えええ!? く、黒沼さん!! 」
呼びかけても反応は返ってこない・・・
ど、どうしよう・・・
気絶!? 失神!?
とりあえず俺のベッドに寝かせて様子を見ることに・・・
のぼせてしまったんだろうか、けして顔色は悪くない。
そんで、凄く可愛い・・・
こんな目に合わせて申し訳ないと思いながらも
ここに黒沼さんが眠ってるのが嬉しかったり・・・
30分ほどして黒沼さんが目を覚ましてホッとする。
「あ、あの・・・ごめんな! 無理させちゃったみたいで・・・」
って言えば、
「ううん・・・あのね・・・すごい・・・幸せだなあ・・・わたし・・・」
「俺も・・・」って言ってふたりで笑って
もう一度キスした。
ちょっと調子に乗って1ページだけ漫画描きましたー。
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