「私たち結婚しました。」シリーズ第8弾です。
今度はエイプリルフールです。
とうとう苦し紛れにココにもジョーを投入。
何かと便利なジョーです。
成り行きでジョーが新婚さんのお隣さんになってしまいました。
今回も風爽loveさんのキリリクです!
いつもありがとうございます~!
物凄くご都合主義なエイプリルフールネタですが
よろしかったらおひとつ・・・
今度はエイプリルフールです。
とうとう苦し紛れにココにもジョーを投入。
何かと便利なジョーです。
成り行きでジョーが新婚さんのお隣さんになってしまいました。
今回も風爽loveさんのキリリクです!
いつもありがとうございます~!
物凄くご都合主義なエイプリルフールネタですが
よろしかったらおひとつ・・・
私たちエイプリルフールしました。
結婚してからは平凡な日々を過ごしていくのも
何をするのも翔太くんと一緒で、
それは結婚する前に思っていた以上に幸せなことで、
そんな中で色々なイベントもあってどのイベントも
何をやっても怖いくらい幸せで・・・
でも、今度ばかりはどうしていいのかわからない。
いつの間にか3月も終わって、
今日は4月1日、エイプリルフールだ。
誰でも知っていることだけど、このエイプリルフールは
嘘をついてもいい日、なんだけど・・・
別に嘘をつかなくちゃならないわけではない・・・
それはわかってる。
でも、なんか気の利いた嘘で
「ふふ・・・騙されたね!今日はエイプリルフールだよ!」
「あ、そっかー!やられたなー!ははは・・・」
なんてなったらいいな~って思う。
でも、騙されても嫌な思いしたり悔しかったり傷ついたりしない
楽しい嘘ってどんな嘘なんだろう?
普段からほとんど嘘をついたことがないから
いざ嘘をついてもいいよって言われても
どうしていいのかわからない。
まして、楽しい嘘を上手につくとかどう考えても無理だと思う。
「嘘」って言ったら・・・
今でも思い出してしまう高2のクリスマスパーティの後、
翔太くんに「嘘つき」って言って・・・
「もうこんな私すきじゃない?」って言って・・・
あ、また思い出しじわり・・・
とかぐるぐる考えてたらインターホンのチャイムが鳴った。
まだ翔太くんが帰ってくるにはちょっと早い時間だし
誰だろうと思いながらインターホンの受話器を取り
「はい。」と答えると、
「あ、隣に越してきたものなんですが・・・風早さん、ですよね。
・・・もしかして、貞子?」って。
男の人の声だけど、なんだか聞き覚えがあるような。
「え?え?・・・どなたですか?」と訊き返せば
「マジで貞子?!俺、俺!ジョー!!
いや~、隣が風早って書いてあるけど、
まさかそんな偶然がって思ってたけど
ほんとに貞子なんだ~。
俺こっちの支社に急に転勤になってさ
急いで部屋決めたからほんとに偶然なんだよ!」
「・・・城ノ内くん?そんなことがホントに?」
と、言ってから気がついた。
そうそう、今日はエイプリルフールだった。
『結婚しました。』のはがきに書いた住所で調べてきたのかな?
城ノ内くんってば手のこんだことを・・・
ホントに城ノ内くんって翔太くんのこと大好きだな~。
でもまだ翔太くん帰ってきてないし、
どうせなら翔太くんが居る時にすればよかったのに。
まさか私を騙そうと思ってこんな手のこんだことしないよね?
だって城ノ内くんの家、そんなに近くじゃなかったはず・・・
とりあえず上がってもらおうとドアを開けた。
「城ノ内くん、残念ながら翔太くんまだ帰ってないんだよ。」
「あー、そっか。久しぶりに会いたかったなー、結婚式ぶりだよなー。
まあ、でも、隣になったしいつでも会えるよなー。
うわ~、でも貞子、風早のこと『翔太くん』って呼んでんだー。
新婚さんって感じだよな~、当てられんな~!
あ、そうそうこれ一応引越しの挨拶ー。」
そう言って、『ご挨拶』ってのし紙の付いた包みを渡そうとする。
「あ、これはしょ・・・風早くんに渡した方がいいんじゃないかな?」
「え?なんで?貞子でいいじゃん。風早の奥さんなんだろー?」
「え?え?お、奥さんだなんて・・・
いや、あの、その、これって風早くんを騙すための小道具じゃないの?」
「はー?騙すって何言ってんの?小道具って?」
「・・・あれ?エイプリルフールだから風早くんを騙しに来たんじゃないの?」
「・・・そっかー!今日って4月1日か!
いや、隣に越してきたってのは嘘みたいなホントの話なんだー。」
「ええ?そうなの!?わ~、ごめんなさい疑っちゃって!」
「4月1日じゃしょうがねえよなあ。
あ、じゃあ風早帰ってきたらもっかい来るわ!
嘘だって騙そうぜ!」
そう言って城ノ内くんは帰ってしまった。
お隣だからもう一度来るのも容易いわけだけど。
翔太くんに嘘みたいなホントの事を嘘だと言って騙して、
嘘だと言ったけど嘘みたいなホントの事なんだよって・・・
二重に騙すってことなんだよね。
でもこれって騙されても嫌な思いしたり悔しかったり傷ついたりしない
楽しい嘘なんじゃないかな?
偶然だけどエイプリルフールのいい嘘がつけそう♪
と言っても私が嘘つくわけじゃないんだけど。
その後、帰ってきた翔太くんは見事に二重に騙されてくれました。
「でも、ホントにビックリしたねー。城ノ内くんがお隣さんになるなんて。」
って騙されてちょっとむくれてる翔太くんに声をかけた。
「まあ、それはいいんだけどさ・・・
俺を騙すために爽子とジョーが打ち合わせとかしたのかと思ったら
なんか楽しそうで・・・ちょっと面白くない・・・。」
「え?別に打ち合わせとかしてないよ。
私がエイプリルフールの嘘だと思ったって言ったら
じゃあ、翔太くんが帰ってきたらもう一回来て騙そうって言って
城ノ内くんが一人で全部やってくれたんだよ。
私は城ノ内くんが翔太くんを騙すって知ってただけで・・・。
私、城ノ内くんがエイプリルフールだから
翔太くんを騙すために遠いところを来てくれたと思ったから
上がって待っててもらおうと思ったんだけどね
一度部屋に帰って出直してきてくれたんだよ。」
「なんでそんなに騙されるの大歓迎なんだよ・・・。
・・・あー、それから、一人で部屋にいる時に
男が訪ねてきても家に入れちゃダメだからね!!」
「え?知らない人ならもちろん家に入れたりしないけど
城ノ内くんは翔太くんの友達で、知らない人じゃないし・・・。
お友達が訪ねてきてくれたら
上がってもらわない訳にはいかないでしょう?」
「あー、うん、それはそうだけど・・・
じゃあ、今度そういうことがあったら俺に電話してきて!」
「え?お仕事中でも?」
「仕事中でも爽子の電話には出るから、俺!
仕事よりも何よりも爽子が大事だから!
あ、それからもちろん、ジョーは俺がいない時は
家に入れなくていいからね!」
私、今までも大事にされてるなあって思ってたけど
こんなに大事にされていいのかなあ・・・・
でも、お友達と一緒に翔太くんの帰りを待つのが
どうしてダメなのかやっぱりよくわからないんだけど・・・
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