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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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あなたが『20歳の日本在住の一人暮らしの清らかな男性』だったとして、
悪魔の爽子ちゃんに同居を迫られました。
あなたならどうする?
 ①もちろんOKさ!
 ②可愛くても悪魔ってやっぱ怖い。
 ③こ、恋人になってくれるなら!!
 ④そんな非現実的なことありえないから。
 ⑤その他

さてどれっ!
解答欄はありません!!



拍手[10回]

   

   


3 俺、もう魂、奪われちゃってるかもしれない。


「それって、とり憑いて殺すってこと!?」
さすがに叫んでしまった!
悪魔ってやっぱり怖いんだ!!

「ええ!?ち、違うよ!
 風早さんに死んでもらっては困るので!
 魂をもらっても死なないし、全部もらうわけじゃないから!」

「そんな可愛い顔して、うっかり気を許したら魂持ってく気だったんだ!」

「か、可愛いだなんて・・・風早さんって女の子をその気にさせるのが
 上手いんだね・・・。風早さん、かっこいいし女の子にモテるよね?
 どうして、ど・・・じゃなくて、清らかなままだったの?
 もしかして何かの間違いだったかな?」

「いや、俺は間違いなく・・・その、・・・適合者だけど・・・
 ――って、そうじゃなくて、魂あげちゃったら死なないにしても
 よく言う魂が抜けたみたいになっちゃうんじゃないの?」

「あ、それは大丈夫!ほんの10%でいいので。
 一年の間に風早さんのすべての1/10を私が占めることが出来れば
 それで合格なんです。」

「合格?合格するとどうなるの?」

「私は人間コースを選択したので、合格すれば人間になれるの。」

「もし不合格だったら?」

「んー・・・他の進路を考えるか、もう一度ファイルを貰ってやり直し。」

「じゃあ、俺が嫌だと言ったら?」

「・・・・不合格と同じことになっちゃうね。」

また童貞の男たちのファイルを貰ってその中の一人に
『一緒に住んでください。』なんて黒沼さんが言うんだろうか。
どうしよう、嫌で嫌で仕方がない。

「本当はね、黙って風早さんに近づいて魂を貰っても良かったんだけど、
 というか、ほとんどの見習い悪魔はそうしてこの試練を
 クリアするんだけど、私、一年間風早さんを見てて、
 風早さんならちゃんと話を聞いてくれて協力してくれると思ったの。
 嘘をついて魂をもらうのは・・・嫌だったの。」

「なんか俺のこと凄く買いかぶってるみたいだけど・・・
 いいよ、黒沼さんのケーキ美味しかったし、
 黒沼さんが御飯作ってくれるんなら嬉しいし・・・。
 でも、見ての通り狭いからさ、寝るとこもないけど
 それで黒沼さんがいいなら、俺はいいよ。」

「ご心配なく!これさえこの部屋に置いていただければ!」
と、鳩時計のようなものを持ちだした。

「この中に私の荷物もベッドも全部入って居るので。
 私、小さくなれるの。悪魔だからね!」

「へー、そーなんだー、すごいな・・・
 あ、俺、明日も大学1講目からだしそろそろ風呂入って寝るけど、
 黒沼さんはどうする?風呂入る?」

「あ、お風呂もこの中にあるから大丈夫だよ!
 じゃあ、私もこの中に戻るね。
 あ、風早さん明日は何時に起きるの?」

「え・・・ああ、8時・・・」

「分かった!8時だね!じゃあ、おやすみなさい。」

と、黒沼さんは煙のように消えた。
後にはケーキを食べた皿と残りのケーキ。
はじけたクラッカーと鳩時計みたいな黒沼さんの家。
なんか、彼女の痕跡を残しておきたくてそのまま風呂に入った。



風呂から出たら部屋が片付いていて、
「あれ?やっぱり夢でも見てたかな?」って思ったけど、
部屋の片隅に黒沼さんの家を見つけて
なんだかとってもホッとして、胸の奥が暖かくなった。
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