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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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「うたひめ」シリーズにしちゃいました。

「うたひめ」の続きの「こいうた」のそのまた続きの
「ゆめこい」ってことで・・・

「ゆめこい」なんて言葉ないよね、と思って
ググってみたらなんか可愛い女の子の絵が出て来て、
「そんなアニメがあったんか!?」と思ったら
アダルトPCゲームだったでござる・・・
ま、いっか!







1 風早翔太は憂慮する。

ジョーと俺とは幼馴染というやつだ。
最初に会ったのは幼稚園だった。
同じバス停から幼稚園バスに乗るくらい家も近かった。

だから当然小学校も中学校も同じで、
気がついたら高校も同じで、ふと横を見たらいつもそこにジョーが居た。

ジョーと進路の話とかそんな真面目な話をした覚えは全然ないんだけど
俺が志望大学を受験したらその試験会場に
さも当然のようにジョーがいて今に至る。

同じように家を出て一人暮らしをし、
バイトを始めたら翌週には俺の横にジョーが居て、
笑いながらバイト仲間をナンパしてた。

もう、なんか、就職したら隣りのデスクにジョーが居る気すらする。

なんだかんだ言ってもジョーとは気が合うんだ。
好きなゲームも、好きな漫画も、好きなアニメも、
見に行きたいと思う映画も
ラーメン食べに行きたいタイミングもだいたい同じで・・・

ただ、ジョーはナンパとか合コンが大好きだったが、
そこだけは俺とは気が合わないトコだった。
ジョーが可愛いという女の子は素直になるほど可愛いなと思ったけど
頑張って彼女にしたいとかは思わなかった。
要するに、まだ男同士で群れてるほうが楽しいガキだったんだ、俺が。

つまり、
ナンパとか合コンってものに興味がないのが合わなかっただけで
女の子の趣味は合ってるような気がする。

そう、俺は大いに引っかかっているんだ。
あのジョーがゼミのことで分からないことがあって
黒沼さんの部屋を訪ねたって事実に。


ジョーは勉強のことで他人の部屋を訪ねるような奴だったか?
ただ単に教えてもらった黒沼さんの部屋を
訪ねてみたかっただけじゃないのか?
つまりは黒沼さんに気があるんじゃないのか?


そんなわけで、俺はジョーに『黒沼さんは俺の彼女だ。』と言いたい。

だから今日は、
大学で俺に声をかけるのは無理だという黒沼さんを
部屋まで迎えに行って、一緒に大学に行き、
二人でいる所に寄ってきたジョーに
『黒沼さんは俺の彼女だ。』と・・・

ん?彼女なのに『黒沼さん』って、他人行儀かな?
俺、ゼミの娘とかは普通に苗字呼び捨てなのに
なんで黒沼さんは黒沼さんって呼んでんだろ・・・
そうだな、俺的にはさん付けの方が特別なんだけど
普通に聞いたら呼び捨てのほうが仲良さげ?

そうだ・・・最初に呼んだのがお客さんとしての黒沼さんに
対してだったからなんかこうなってしまったんだった。
そう、彼女なんだから下の名前で・・・
「爽子・・・」
ちょっと口に出して言ってみたら、
なんかボンって音がして頭から煙出た気がした。

今まで、アーティストとしての『爽子』のことは平気で呼べてたのに
黒沼さんを思い浮かべて呼ぼうとするとなんか自分に打撃が・・・
でも、いまさら『黒沼さん』を『黒沼』にするくらいなら
何が何でも『爽子』って呼ぶ!


ここで黒沼さんの部屋の前についた。
一呼吸おいてインターホンを押す。
部屋の中からインターホンの鳴る音が聞こえたと思ったら
パタパタと走ってくる音がしてドアが開いた。
「お、おはようございます!風早くん!
 き、今日はわざわざお迎えに来て頂いて恐縮です。」
と言ったかと思ったら直角に体を折って頭を下げる。

「おはよう黒沼さん。俺相手に恐縮とかしないでよー。
 あー、でも、誰か確認しないでドアを開けるのはダメだよ!」

「わ~!そうですよね!!
 もう、今日は風早くんが来てくれるって思ったら舞い上がってしまってて・・・」

「じゃあ、行こっか。」と言えば、
「はっ、はいっ!!」といい返事をしてそのまま歩き出すから、
「黒沼さん鍵かけないと!」って言ったら
「わ~!!いつもちゃんと鍵かけてるんです!
 今日はホントにもう舞い上がって、果てしなく・・・」って真っ赤になりながら
慌てて鍵を出してガチャガチャやりながら「あれ?」とか言ってる。
「かして。」と言えば素直に「よろしくお願いします。」と、鍵を差し出して、
俺が差し込めば鍵はすんなりガチャリと掛かった。

自分の部屋の鍵が掛けれなかったのが余程恥ずかしかったのか
真っ赤な顔をして、俯きながら一歩遅れて歩いている黒沼さんに
「あのさ・・・」と話しかければ、また「はっ、はいっ!!」と返事をする。

「俺、黒沼さんのこと、爽子・・・爽子・・・って呼んでもいい?」

「えっ・・・えええ~~!!」

「ダ、ダメかな・・・」

「いえ、とんでもない!ダメなんかじゃないです!
 こちらこそ、ご褒美みたいでありがとうございます!」

「ご褒美って、黒沼さん・・・じゃなくて、爽子・・・
 なんか面白いよね、爽子って。」

「え?面白いですか、私・・・」

「うん。やっぱり大好きだなー・・・。」

思わず口をついて出た言葉に、更に爽子は真っ赤になった。
そういう俺もきっと結構、顔、赤い・・・

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