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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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※また、挿絵付きです!!
 ご注意ください!!

風早君が注目されるのは
もともとモテモテくんなのと
爽子を好きになって更に色気が出たからと
思ってもらえればいいかなと。

風早君視点で書いているので
そのことに気づいていないから
本文の中では『なぜだろう・・・』
と思ってるということで。

ここで解説するのもなんかアレですが
わかりづらいかなあと思いまして・・・



拍手[7回]

   

   



16 可愛いのが似合わないと思ってる?俺が赤面するくらい似合ってるのに!


少し予定より遅れたけど買い物に出かけた。
女の子のファッションなんてまるでわからないけど、
きっとディスプレイしてるだろうから、
その中で一番爽子に似合うと思うコーディネートを
一組そっくり買うつもりだ。

いつもの格好を見ても爽子もきっと今の流行りなんて詳しくないんだろうと思う。
でも、予想外に嬉しそうに、
「わ~、可愛い服がいっぱいだね!
 あ、これはこんな風に着るものなんだ・・・
 こんな丈もアリなんだね!」と若干興奮気味に店内を見て回った。

俺は爽子がわりとシンプルでモノトーン系の服が好きなんだと
勝手に思っていたんだけど、爽子が目を留めるコーディネートは
ぜんぜん違うものだった。
淡いピンクが基調の軽くレースやフリルを使ったかわいい感じのそれは
俺には爽子にきっとよく似合うと思えたので、
「それにする?」ときいてみた。

「え?あ、そうだった、私が着る服を見に来たんだったよね?」

「そーだけど、爽子が着る服を見てたんじゃなかったの?」

「こんなお店初めてで、あんまり可愛くて自分が着ることなんて全然考えずに
 いろいろ見ててごめんなさい!」

「え?でも気に入ったんじゃないの?」

「とっても可愛くて素敵だけど、私が着るなんて無理なので!!」

「ええっ?なんで?無理って・・・俺、爽子に似合うと思うけど。」

『何を言ってるの!?』って顔で振り返る爽子に、
「じゃあさ、試着してみなよ。あそこに試着室あるから、あの中で着替えて
 着れたら出てきて俺に見せてよ。」

「え、え・・・でも、絶対似合わないよ・・・」と言う爽子にマネキンが着ているのと
同じ服のかかったハンガーを探して、試着室に連れて行って渡す。

「着たら、絶対出てきて一度俺に見せること!」と言うと、

「はい・・・」と、試着室に姿を消した。

すぐそこで爽子が着替えてるなんてすっげードキドキした。
だって一緒に住んでるけど、
着替えなんて全部あの鳩時計の中で済ませてくるし、
風呂もベッドもあの中だし、寝顔だって見たこと無いんだよな、俺。

これって学校の友達と大差ないのかも・・・
違いといえば、ご飯を作ってくれることと・・・俺の気持ちかなぁ・・・
夏休みに入ってからは圧倒的に一緒の時間は長くなったけど・・・
キスしても逃げなくなってくれたけど・・・
俺と同じような気持ちとは多分ちょっとちがうだろう。
あ――、もう、俺ってこういうことくよくよ考えるタイプだったけ?

なんとなく注目を浴びてるような気がして、ふと視線を上げて見回すと
2、3人の女の子と目が合ったような気がする。
なんだろう・・・やっぱこういう店に男がいると目立つんだろうか?
なんか恥ずかしくて目を伏せる。なんか顔も熱いし・・・
こんなこと爽子のためじゃなきゃできないなって思ってたら、
「あの・・・翔太くん・・・」と、爽子の声がした。

「あ、着れた?出てきて見せて!」

「え・・・でも、これ、肩が出ちゃうの!」

「え?」振り返ってさっきのマネキンを見たら、確かにノースリーブだ。
さっきこれを見て可愛いし爽子に似合うと確かに思ったのに
これを着た爽子が肩を見せてるのかと思ったら
『見たい』よりも『見ちゃ駄目だ』と思った。

「ちょ・・・ちょっと待ってて!」と言ってマネキンのもとに取って返して、
雰囲気の合いそうな肩の隠せそうなアイテムを探した。
なんとなく良さそうなパーカーを見つけて爽子のもとに戻る。

「じゃあ、これ上から着て出てきて。」と言うと恥ずかしそうに出てきてくれた。

「あの・・・肩もなんだけど、スカートも意外と短くて・・・」ともじもじしてる。

「・・・・かわい――――・・・・・・」

「うん、そうなの、この服はとっても可愛いんだけどでも・・・」

「違うよ!この服を着た爽子が・・・可愛いの!」

周りにいた娘達が息を飲んだというか・・・引いたというか・・・
なんか凄く恥ずかしいことを言ってしまったと気づいて
一刻も早くここをでたいと思った。
顔は熱いが水着を見た時の二の舞にはなってない、大丈夫。

「え?え?・・・」と言いつつ、目をまんまるにしてる爽子。

なんかドン引きしてる周りの空気の中で、
とてももう一度爽子が着替えるのを待ってなど居られない!

爽子の手を引いてレジまで行って『このまま帰りたいから』と精算を済ませ、
帰ろうとすると、爽子の着てきた服を袋に入れて店の人が渡してくれた。
すっかりテンパっててそんなものの存在を完璧に失念していたんで、
「ああ、すっかり忘れてました。ありがとう!」と言ったら
彼女は「い、いえ!当たり前のことをしただけですから~・・・」と
両手で頬を押さえて俺の顔をじっと見ている。

なんか最近よくじっと見られる気がする。
注目されてしまうのは俺がなんか浮いてたりするからなんだろうか?



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