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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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「月刊少女野崎くん」と「君に届け」のコラボです。

入学式から書こうとしたら、なんか全然面白くなくて・・・
一旦、白紙に戻して、2年生の始業式からにしてみたら
なんかできちゃったので、始めてみます。

原作と違って爽子ちゃんの家は一軒家ではなく分譲マンションで、
野崎くんの部屋のお隣ってことになってます。

学校は浪幌(なみほろ)高校。
お分かりでしょうが、浪漫学園+北幌高校です。
北漫は、ちょっと笑えたので浪幌で。

いつも通りの行き当たりばったりです。

なんでも許せる方は「つづきはこちら」からどぞ!!





拍手[9回]

   

   


1 千代ちゃんと結月ちゃんと風早くんと


春休みが終わって今日から高校2年生になります。
クラス替えがあるのでちょっとドキドキしてます。
あやねちゃんやちづちゃんと同じクラスだといいな。
で、できれば、か、風早くんとも・・・あ、欲深過ぎるよね、うん・・・


朝ごはんを食べていたらお母さんが
「そうそう、爽子知ってる?」って言って、「え?何を?」って聞いたら、
「一年間お会いする機会がなかったお隣の野崎さんにね、この間初めてお会いしたら、
 爽子と同じ浪幌高校の2年生なんですって。しかも一人暮らしですって。
 すっごく背の高い男の子だったよ。」って。

「そうなんだー・・・女の子ならお友達になりたかったけどなー・・・」
と、私には関わりのない人なんだろうと思ってたんだけど。



学校についてクラス分けを確認すると、あやねちゃんとちづちゃんと、
更に風早くんとも同じクラスで、思わず神様ありがとうって思っちゃった!

教室に入ると、一際元気で、可愛くて、小さい女の子が目についた。
大きな赤いリボンを2つ付けたその娘は、一緒にいる女子にしきりに、
「野崎くんがね・・・野崎くんはね・・・野崎くんのね・・・野崎くんとね・・・
 野崎くんたらね・・・野崎くんをね・・・野崎くんってばね・・・
 野崎くんじゃなくてね・・・」と話してる。

「あーもー、分かったよ、千代、もうそれ以上野崎情報はいらないから・・・」
と、言われてる。
千代ちゃんって言うんだ、あの可愛い子!
で、野崎くんってあの娘の、か、彼氏なのかな?

「え――、結月、野崎くんの魅力はまだまだ語り尽くせないよ~!!」

「知りたくもない野崎情報に意に反して詳しくなってしまう
 こっちの身にもなれって言うんだ!
 野崎クイズやったらいいとこ行っちゃいそうで自分が怖いよ!」

「なんのっ!!負けないよ!!野崎くんは身長190cmで、黒髪、短髪、鋭い目つき、
 ちょっとぼんやりしてるけど男前、好きな食べ物はお米で、誕生日は6月6日の梅の日、
 血液型A型、得意科目は現国・古典・日本史・家庭科、苦手科目は世界史・英語、
 元バスケ部で今は帰宅部、1年の時はA組、出席番号14番、2年になってB組・・・
 あ~・・・また同じクラスには成れなかったよ~。」

「もう!千代!!あんたが五月蝿いから怖い顔で睨まれちゃってんじゃん!!」

そう言った結月ちゃんと千代ちゃんがフイっとこっちを向いた。

「あ!え?『睨まれちゃってんじゃん』って、私の事?!
 ご、ご、ごめんね。けして睨んでたわけじゃ・・・、ごめんね。怖い顔で~・・・
 あの、あの、地顔が怖いので、睨んでるとか怒ってるとかじゃなくてね・・・」

「あ、違うの?!よかったー、ごめんね騒がしくて。同じクラスなんだよね?
 私、佐倉千代、こっちは瀬尾結月、よろしくね!」

「わ、私・・・黒沼爽子です。ちょっと羨ましいな―なんて思ってじっと見ちゃって・・・
 佐倉さん、彼氏のことほんとに大好きなんだな~って・・・」

「あー、うん、千代は野崎のこと本当に好きだけど、彼氏ってわけじゃないんだ、まだ。」

「え?そうなの?!瀬尾さん、彼氏のお惚気聞かされてるのかと・・・」

「そうでしょ!?こんだけ騒ぐならもう付き合っちゃえよって思うよね!!」

「おお~う・・・つ、付き合う!?――あっ・・・なんか出会った時思い出したら
 意外とイケそうな・・・」

「告っちゃえよ、千代!!」

「うう・・・う、うん!!わ、わかった!!私、がんばるよ!!!呼び出してくる!!!」

そう言うと千代ちゃんはヒョ~イっと教室を飛び出して行った。
え?いま、告白するって決めて、即呼び出しに行ったの?ホントに?!

「すっ、すっごいフットワークの軽さだね、佐倉さん!!」

「あははは・・・あ、あの娘は千代でいいから、あたしも結月って呼んでよ。
 悪かったね、睨んでるとか言っちゃって。
 あたしもちょっとジッと見てたら睨んでるとか言われんのよ、美人は損よね!」

「うん!うん!結月ちゃん、美人だよね!!」
と言ったら、背中をバッチーンって叩かれて、思わず2、3歩前によろけると、
ちょうどその時教室に入ってきた風早くんが駆け寄ってきて捕まえてくれて、
「黒沼に何すんだよ!!」と、結月ちゃんを怒る。

「何言ってんの?爽子もお互い様で美人だって言ってんだよ!って・・・
 あんた誰だよ?――あ、あんたも爽子、美人だって思うだろ?!」

「く、黒沼は・・・」って、風早くんが困ってる。
そりゃそうだよ、そんなこと訊かれたら風早くん優しいから否定できなくて困るよ!!

「で、こいつ誰?爽子の彼氏?」

「ひょ~っっ!!とっ、とんでもない!!
 か、風早くんは、風早くんは・・・風早くんです!」
なんて言っていいかわからない。
もちろん彼氏じゃないし、友達っていうのもおこがましいし、風早くんとしか・・・
と、そこへ千代ちゃんが帰ってきて、
「ただいま!野崎くんに、放課後教室に残っててって言ってきたよ!」

「な~んだ、告ってきたんじゃないのかよ。」

「え?いや、今人いっぱいいるし・・・
 や、やっぱり、の、の、の、の、野崎くん一人の時に・・・
 って、あれ?どなたですか?」

「あーー、爽子の彼氏!!」

「え゛、え゛~~!!!ち、違うよ!!!1年の時も同じクラスだっただけの、
 か、か、か、か、風早くんです~!!ご、ごめんなさい、風早くんー!」

「いや、黒沼が悪いんじゃないから・・・」ってなんかしょんぼりした感じで・・・
あ、あ、あ、どうしよう。風早くんに嫌な思いをさせてしまった!!

「あ!風早くんって噂聞いたことあるよ!爽やか王子なんだよねー!
 私、さっき爽子ちゃんと友だちになった佐倉千代です!よろしくー!」

前にちづちゃんに言われた『友達ってね、気づいたらもうなってんの!』って
台詞を思い出してポーってなってたら・・・

「良かったな、黒沼。また友達ができて!」って、
風早くんが私の大好きな笑顔を見せてくれた。よ、よかった~・・・
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