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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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「君に届け」と「となりの怪物くん」のダブルパロです。
双方、ほぼ原作通りの高1を経て、高校2年になったら、
D組 風早、黒沼、佐々原、夏目、三浦、吉田千鶴
C組 大島、胡桃沢、真田、水谷、矢野、吉田春
のクラス分けになったということで。
学校は北幌高校でもなく、松楊高校でもない。
まあ、北楊高校とでもしておこうかな。
とりあえず爽子ちゃんと夏目さんが友達になる話。
当然、風爽でササ夏です。

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2 風早視点

黒沼が隣の席の女子と何やら盛上ってるぽいのが登校早々目に入る。
黒沼は今日もなんか楽しそうだ。
もう俺が「がんばれ。」って励ます必要すらないのかな。
黒沼にとって凄くいいことだって解ってるけど、
小さくため息ついちゃうのは仕方ない。
だって黒沼、今俺が教室に入ってきたのにも気づいてない様子だもんな。

「あー!風早だよね?おはよー!」

俺の後ろから教室に入ってきた男子が声をかけてきた。
中学の時、野球部で一緒だった佐々原宗平だ。

「あ!ササヤンだよな?一緒のクラス?よろしくな。」

「風早居るんなら楽しくなりそうだなー、このクラス!
 あ!!夏目さんも一緒なんだ!おはよー!」

そう言うと、ササヤンは黒沼と話していた
夏目さんというらしい女子のもとに
俺を追い越して歩み寄った。

「あ、ササヤンくん!クラス替え早々私にお友達ができたんです!!
 クッキー!私のお友達のササヤンくんです!」

「えっ?クッキーさん?」

「あっ、く、黒沼爽子といいます。
 たったいま、夏目さんとお友達になりました。
 ・・・あ、か、風早君、お、おはよう。」

ササヤンの後ろに俺を見つけて黒沼が挨拶をくれる。
俺も「おはよう、黒沼。また同じクラスだね、よかった。」
と、普通に挨拶した・・・つもりだったんだけど、
なんか件の夏目さんの反応が尋常じゃなくて、
俺、なんか、普通を間違ったかとちょっと焦った。

「ク、クッキー!この男子はお友達ですか?!」

「え、えと・・・か、風早君は、お友達・・・っていうのもおこがましいんですが・・・」

黒沼の答えを受けて、こっちを振り向いた夏目さんは、
さっき黒沼と話していた人と同一人物かと疑いたくなるような顔で
俺を睨みつけてこう言った。

「クッキーのお友達ならお近づきになりたいとは思いますが、
 絶対に私を好きになったりしないでくださいね!!!」

「え?あ、あああ・・・それは絶対大丈夫。絶対ありえない!」

俺の言葉を聞いてまたコロッと表情を変える。
柔らかくにっこり笑って言う。

「なあんだ、そうですか、安心しました。
 どうぞよろしくお願いします、風早君。
 ササヤンくんともお友達なんですか?」

「ああ、風早は大丈夫だよ、夏目さん。
 すっごくモテるから夏目さんみたいに面倒くさい人
 好きになったりするわけ無いよ。」

面倒くさい人を好きにならないっていうのはちょっと語弊があるけど、
せっかくササヤンが言ってくれてるから、まあそういうことにしておこう。
別にモテてなんかないけど。

あー、それにしても黒沼・・・
「友達」くらいは言ってくれてもいいんじゃないかな。
控え目なのも黒沼のイイトコだとは思うけど、
『俺ってなんなの?』って思う、俺が痛い。
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