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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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「賃貸の座敷童子」にコメントたくさんありがとうございます。
また「DIARY(仮)」でお返事させていただきますね!

まだまだ座敷童子の爽子ちゃんについて全然書けてないので、
これからどんどん魅力的に感じてもらえるように書けたらいいなと思ってます。
そう、また長くなる予感がしてます。
ゆっくりとお付き合いいただけたらなと思います。



拍手[7回]

   

   


5 最低限生活に必要な物が揃ったら一人暮らしの生活を始めようと思ってるんだ。


家に帰ってきて、俺は急いで荷造りをした。
家主の荒井さんが「引越し荷物を受け取るくらいはしてやるぞ。」と言ってくれたから、
早くあの部屋で住めるように、まとめた荷物から送っていった。

「お兄ちゃん、もう荷物送るの?四月から引っ越すんじゃないの?」と
母ちゃんに訊かれたから、
「家主さんがいい人で、空いてるからもう部屋使っていいって言ってもらったから
 準備出来しだい引っ越すよ。あっちでバイトもしてるしその方が都合いいし。」
と、言えば母ちゃんの顔が少し曇る。

「父ちゃんともう少し話してから引っ越せないの?」

あー・・・そういう母ちゃんの気持はよく分かる。
このまま俺が行ってしまったら喧嘩別れになっちゃうもんな。

「う――ん・・・、ごめん母ちゃん・・・
 もう一回話ししても今はこじれる気しかしないんだよな・・・」

「お兄ちゃんって、誰とでも大体うまくやっていくし、
 人付き合いは上手な方だと思うけど、
 父ちゃんとだけは、どうにも上手くないわよねえ・・・」

「そうだね、どういうわけだか・・・
 まだまだ人間が出来てないんだろうね。

 ・・・母ちゃんはさ、父ちゃんが好きで結婚したんだよね?」

「そ、そりゃそうよ!好きじゃなかったら結婚しないわよ。 
 お兄ちゃんにはまだわからないかもしれないけど、
 父ちゃんには父ちゃんのいいところがあるのよ。」

「うん。だからさ、母ちゃんが好きなんだから、
 きっと俺がもう少し大人になれたら大丈夫になると思うんだ。
 だから、その時まで待って欲しいんだ。
 引っ越すって言っても、近いし時々帰ってくるからさ。
 それと、なんか困ったら直ぐ連絡くれな、ほんとに!!」

「お兄ちゃんも困ったら連絡してよ!
 少しくらいは何とかなるし、父ちゃんには内緒にしとくから!!」

「ありがと・・・でも大丈夫だよ。家賃すげえ安いとこ見つかったし。」

「え・・・曰く有りとかじゃないわよねえ・・・」

「え゛・・・」

「そうなの!?」

「いや、違うよ!違う!!何の問題もないすげえいいとこ!なのに格安!」

「そんな都合のいい話が・・・」

「あったんだなこれが・・・ほんとになんにも心配ないから。」

「・・・これだけは忘れないでね・・・お兄ちゃんには帰る家があるんだってこと。」

「忘れるわけ無いじゃん。」

「で、今日も行くの?えーと、『メゾン荒井』だっけ・・・?」


二時間位電車に乗って、大学の最寄り駅についた。
そこから徒歩5分の所に、最近始めたバイト先があって、
更にそこから5分歩くと、『メゾン荒井』に到着だ。
そう、あの、10くらい部屋のあるアパートのことだ。

黒沼はあの部屋から出られないらしいから、ここに来れば必ず逢える。
でっかい荷物を一旦床において、鍵を取り出し回して解錠しドアを開けると言う
僅かな時間も惜しいと思うほど、一刻も早く彼女に逢いたいと思う。

ドアを開けるとそこにはしゃがみこんでバケツで雑巾を洗う、
たすき掛けしてエプロンを付けた黒沼が居て、こっちを振り向くと破顔して、
「いらっしゃい!風早君!」と(たぶん)歓迎してくれる。

「あ、もう風早君の部屋なんだから、『いらっしゃい』はおかしいよね?
 『おかえりなさい。』かな?」なんて可愛いことを言ってくれる。

それにしても、掃除って、バケツに雑巾か・・・
「冷たくない?手とか荒れちゃうんじゃない?大丈夫?」って言ったら、
「私の手荒れの心配してくれるなんて、風早君はほんとに優しいね!」
と、また極上の笑顔をくれる。

早急に掃除機を買って持ってこようと思う。
掃除してくれるのは助かるけど、黒沼に冷たい思いさせるのは嫌だ。

「それにしてもすごい荷物だね。」

「ああ、持って来づらいものは送ったけど、持って来れるものは持ってこようと思って。
 最低限生活に必要な物が揃ったらここでの生活を始めようと思って。」

「え?四月からじゃなくて?」

「あ・・・なんかまずかったかな?」

「ううん、まずくなんかないよ!
 ただ、大学が始まるのに合わせて引っ越してくるんだと勝手に思ってただけで、
 寂しいから早く住み始めてくれたら私はとっても嬉しいよ!」

「ほんとに?よかった。この近くでバイト始めちゃったからさ、
 家に帰るよりここに住んだほうが便利なんだよな。」

それに黒沼に会えるし!
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