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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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風早翔太、背のこと気にしすぎ な回です。
一応
風早翔太  175cm
野崎梅太郎 190cm
御子柴実琴 177cm
荒井一市  193cm
三浦健人  180cm
黒沼爽子  158cm
佐倉千代  145cm

が公式発表だと思います。



拍手[6回]

   

   


4 やっぱり背の高い男は魅力的なのかな?


佐倉さんが好きだと言ってた、野崎というやつが廊下を通ったらしく、
黒沼たちが廊下側の窓に集まって話してるのが見える。

なんかちょっとイラッと来るなと思ってたら矢野がくるっとこっちを向いた。
嫌な予感がするなと思ったら、案の定ニマニマ笑ってこっちを見てる。
あー、もー、ホント、嫌だ・・・なんか何もかも見透かされてるみたいで・・・
目を合わせてると、どんどん奥底を探られそうで思わず目をそらす。
矢野の様子に気づいた黒沼が俺と矢野を交互に見比べてるのが見えて、
そんな黒沼を見ていたかったけど、見てるのを矢野に感づかれたら、
またあの笑いをされるのかと思ったら目をそらすしか無かった。

黒沼が背の高い奴が好きなんだとしても、
佐倉の好きな人を好きになったりしないだろう。
だから、野崎ってやつの事を気にする必要なんか無いって思うけど・・・
黒沼が他の男を気にして見てるってだけでやっぱりなんか・・・
そーだよ、もー、俺って心が狭いやつなんだよ!


その後あの佐倉の友達も登校してきて、すぐ予鈴がなった。
戻ってきた佐倉の話で黒沼たちが妙に盛り上がっている。
なぜだか吉田が一番盛り上がってるっぽい。なんだろう?

「あたし、あれ、すっごい好きなんだよ!!
 本当に?本当に夢野先生なの?!」
「あ、じゃあ、ファンだって言えばサインしてくれるよ!」
「え!?ほんと?マジで!?」
「そうか!お仕事してるからマンションに一人暮らしなんて出来るんだね!」
「経済力のある男か、それはポイント高いね!」
「えええ~!?あやねちゃん!?」
「あはは、嘘だよ。そりゃ、無いよりある方がいいけどさ・・・
 あんなに野崎野崎言ってる千代から取ろうなんて思うわけ無いよ。」
「そうだよ。あんなに野崎くんの事好きな千代ちゃんのこと見てて
 野崎くんを取ろうなんて人いないと思うよ。」

自分の席に戻った俺はやっぱり気になって聞き耳立ててしまう。
良かった。黒沼は野崎を好きなわけではなさそうで・・・

その後、自己紹介とか席替えがあったんだけど、
俺の席と黒沼の席はとんでもなく離れてしまった。
俺の席は窓際の一番後ろ。
普通なら一番当たりの席だけど、
黒沼が廊下側の前の方で、もう端と端もいいところだ。
なんだろう、もう、クラスメイト全員に邪魔されてる感・・・
しかも、黒沼の周りにあの女子4人が結構集まってて
謎の盛り上がりを見せている。

その上、隣はなんで男なんだよ・・・
あいつは確か三浦とか言うちょっとチャラそうなやつ。
さっきの自己紹介で立ち上がった時デカかった気がする。
なんかやたらと黒沼に話しかけてる。
黒沼もなんだか嬉しそうに見えるけど、そうなのかな・・・
あー、クラスメイトに話しかけられたら黒沼は嬉しいよな、うん。
でも、三浦、背が高いし、もしかすると黒沼の好みなのかも・・・
そうだよな、黒沼の好みなんて知らないんだから
三浦がそうじゃないなんて言い切れない。
三浦も黒沼も楽しそうで・・・俺は面白く無い・・・
俺がこんなこと思ってるなんて黒沼が知ったら
きっと幻滅されるんだろうな・・・
今でもまだ憧れてるとか尊敬してるとか言ってもらえるだろうか?
ホントに欲しい言葉はそんなんじゃないんだけど・・・

ちょっと沈みそうになってると俺の近くの席になったジョーやアンディが
適当なバカ話を振ってくれていつの間にか俺達は俺達で男同士で盛り上がる。
俺もそんなのも大好きなもんだから、馬鹿騒ぎしてたら、
いつの間にか放課後になってて、黒沼の姿が消えてた。

吉田と矢野はまだ席にいる。
どうやら今日は黒沼と一緒に帰らないみたいだ。
まさか三浦と帰ったとかじゃないよな?
違うと信じて、とりあえず朝に話してから話し出来てなかったし、
捕まえられたら一緒に帰れるかもと思って、いきなり鞄をひっつかんで、
「ごめん!俺、帰る。」と言えば、ジョー達が
「ええっ!?いきなりなんだよ、風早!
 帰るんなら、俺達も帰るよ!!」って言ってんのが聞こえたけど、
先に階段を駆け下りて靴を履き替えて校舎を飛び出す。

少し先に黒沼を見つけたものの、黒沼は一人じゃなかった。
三浦じゃなくて良かったけど、一緒に帰る訳にはいかないな・・・
黒沼は佐倉と一緒に、楽しそうにお喋りしながら歩いている。
佐倉とはいい友達になれたみたいで良かったなって思う。
その時、佐倉の隣の男が佐倉に話しかけて来て、
初めて横に男が二人(!)いる事に気がついた。

佐倉の隣の男はやたらと背が高い。
どうやらあいつが野崎ってヤツなんだろうと思う。
どう見てもこれは4人で一緒に帰ってる感じだ。
野崎の隣の男は誰なんだ?
チャラそうな赤い髪の、背は俺と同じくらいか・・・
野崎の横に居るから小さく見えてるのかな、
やっぱり俺より少し高いかもしれない。
周りの女子から声をかけられ、
手を振って応えているが、やはり4人で帰るようだ。

佐倉と野崎がお互いに友だちを紹介・・・?
いや、でも、佐倉と野崎も上手く行かなかったらしいのに
その二人がそれぞれの友だちを紹介するなんて・・・ないよな?

4人を観察して立ち止まってたら、後ろから来たジョー達に追いつかれた。
「もー、なんだよ風早~!いきなり帰るからびっくりしたじゃん!
 あれ?あれ、貞子だよな。それに、佐倉じゃ~ん!
 げ!!男連れかよ~、2:2か~、デートかな~、リア充?」
「ち、違うよ!!」
「え?違うの?!」
「た、たぶん、違うよ・・・」
「???そう?まあ、どうでもいいや、帰ろうぜ~、風早~。」
そう言われて捕まったから、
『いや、俺は気になるから、4人をつけて行く!』
なんて言えるわけも出来るわけもなく・・・

あーもー、俺より背の高い奴・・・多いな・・・・

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