すいません！！
３個も途中のお話があるにも関わらず
また違う話を始めてしまって！！

「１つづつちゃんと終わらせてから次に行けよ、
間隔開くし、色んな話だしで読みづらいよ！」
ですよね？
そういう方はすいませんが、いつになるか分かりませんが、
もしかしたら出来ないかもしれませんが、
完結してから一気読みして下さい。

途中でもUPするのは、私のモチベーションを上げるためです。
すいません！！！


今回は２５歳の風早くんが、なぜだか高校の入学式の日まで戻って
もう一度高校生する話です。

こんな特殊設定もOKだぜ！！って方は
下の「つづきはこちら」から　どぞ！！！

[10回]

　　　

１　もう一度？


高２から付き合っている最愛の恋人に
昨日プロポーズしてOKを貰った！

付き合って８年、俺も爽子も２５歳、社会人３年生。
ホントはもう少し社会人として落ち着いた２８くらいでとか
長期計画的には考えてたんだけど・・・
なんて言うか・・・
いつも一緒にいたい、少しも離れていたくない。
でも同棲とか、そういう後ろめたいような生活は
俺はともかく爽子にさせたくはない。
となるともう、結婚しか選択肢はなかった。

もしかするとまだ早いとか、
周りに反対されるかもしれないが大丈夫だ。
爽子と二人なら説得するのも容易いとさえ思える。
これからの爽子との生活のためと思えば
仕事だってめちゃめちゃ頑張れると思う。

すごく今更な話だが、俺達は出逢って早々に両思いだった。
なのに気持ちが通じたのは高２の学校祭、
そして、付き合い始めてからもなんか気持ちがすれ違いがちで
爽子を不安にさせたり、泣かせてしまったり・・・

爽子は悪くないんだ。いつだって、まっすぐで前向きで・・・
いつも俺がなんか、考えすぎだったり臆病だったり
馬鹿みたいに頑固だったり・・・
全面的に俺が悪い。
俺がもっとちゃんとしてたら、もっと早く付き合って
高校３年間ガッツリ仲良く出来たのに・・・

もう８年も付き合って、これから一生一緒に生きていくけれど
最初の２年ほどは、やっぱりもったいないことしたなあって
思わないではいられない。

そんなことを色々考えながら、明日もまた仕事だしとベッドに入り
枕元のフォトスタンドの中で微笑む爽子を見て
たぶん周りに人がいたら引くくらい気持ち悪いだろうにやけた顔して
気持よく眠りについた。






聞こえてくるめざましの音になんか微妙な違和感を感じながら
「なんか今日は身体が軽いな、OKを貰ったからかな？」
なんて思いながら起き上がり目を開けると
今度は強烈な違和感を感じた。

俺の部屋じゃない！？
いや、俺の部屋だけど・・・
ここは・・・実家の俺の部屋・・・だよな・・・

なんでだ？
確か札幌の一人暮らししてる俺の部屋で寝たはずなんだけど・・・
しかもこの壁にかかってる青いブレザーとズボンは高校の制服だよな。

頭の上に１００個くらいはてなマーク飛ばしながら首をひねってたら
ドタドタと階段を駆け上がってくる音がして、
俺の部屋のドアが壊れんばかりに乱暴に開けられた。

「しょーた！！起きろってかーちゃんが！！
　今日から学校始まんだろー？入学式なんだろー！？」

「え！？とた？・・・ちっさー・・・」と思わず言ってしまった。

「なんだよ、高校生になったからってえらそーに！
　俺はまだ小学生なんだから小さくていいの！！
　ってか、俺、クラスで別に小さい方とかじゃないしっ！！」

プリプリ怒りながら
「俺も高校生になったら、兄ちゃんよりでかくなってんだからな！」
と、捨てゼリフを残してとたが階下に降りていった。
悪いこと言ったなー・・・
だって俺が知ってるとたは今年から大学生で、
実際俺よりちょっとでかくなったもんだから・・・

・・・って、やばい！！
今日、入学式だって！？
入学式っつったら・・・黒沼と出逢う日じゃん！！！！