えーと、今回はキリリク頂いてないんですが、
やっぱりバレンタインは外せないんじゃないかい!?
ってことで、勝手にバレンタイン書きました―。
どーしようかなーと思いつつ昨日からいきなり書きだしたので
やっつけ仕事もいいとこです。
よろしかったらおひとつ・・・
]
やっぱりバレンタインは外せないんじゃないかい!?
ってことで、勝手にバレンタイン書きました―。
どーしようかなーと思いつつ昨日からいきなり書きだしたので
やっつけ仕事もいいとこです。
よろしかったらおひとつ・・・
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私たちバレンタインしました。
バレンタインには女の子から好きな男の子へチョコレートを贈る。
それが製菓会社が考えた戦略だったとしても
とても素敵なイベントだと思うの。
気持ちを相手に伝えるために・・・
気持ちが通じあってからも、毎年やっぱりドキドキしながら
相手のことを思いながら作ったチョコを渡す。
今年は結婚して初めてのバレンタインなので、
今までと違ってふたりで楽しみたいと思って、
翔太くんに渡す分とは別に、ふたりで食べる
小さめのホールのチョコレートケーキを作ろうと思ってる。
毎年会社の女子社員の方たちからもたくさん貰っているようだったけど、
今年は14日は日曜日だしあまり貰わないかも・・・。
それとも義理チョコも前倒しで渡したりとかするのかなあ?
私は職場が学校なこともあって、
職員同士で義理チョコは渡さないと決まったので
職場用には用意しないけれど
友達へのチョコは贈りたいと思ってる。
13日の土曜日にチョコを作って、
翔太くんのためのトリュフとふたりのためのホールケーキを
冷蔵庫にしまった。
そのあと、ハロウィンの時と同じように
ちづちゃんやあやねちゃん、高橋さん、トモちゃん、えっこちゃんに
チョコを配ってきた。
ハロウィンには師匠にも持って行ったけど、
バレンタインのチョコはやっぱり翔太くん以外の男子には
渡さないほうがいいかなって・・・け、結婚したんだもの、私・・・。
少し久し振りでみんなに会えて楽しい気分で
今日の夕食を準備していると翔太くんが帰ってきた。
紙袋にいっぱいのチョコを持って。
「お帰りなさい、翔太くん・・・それってもしかして、チョコなの?」
「あー、うん。お返しもできないしいらないって言ったんだけど
『せっかく用意したから貰うだけ貰って。』って言われて・・・。
あんまり頑なに断るのもおかしいと思って。
良かったら爽子食べてよ。」
そう言って私に紙袋を渡そうとする。
「それは・・・やっぱり翔太くんが貰ったんだから、
翔太くんが食べてあげなきゃいけないんじゃないかと思うよ。」と言えば、
「お返しもいらないただの義理チョコなんだから
そんなの気にしなくていいんだよ!
俺一人でチョコこんなに食べようと思ったら
来年のバレンタインまでかかるよ。」
「去年まではどうしてたの?」
「去年はまだ結婚してなかったしこの3倍位貰ったけど、
あ、でもそれだって『大好きな娘ともうすぐ結婚するし、お返しもできない。』
って断ってたんだよ!
一応チョコは貰って帰って、市販のは家に置いといたら誰かが食べてたし、
手作りのは悪いけど捨てた。」
「ええっ?捨てたの!?」
「うん。手作りので食べたのは爽子のだけ。」
「どうして?心をこめて作ってくれたものを捨てるなんて・・・。」
「心がこもってるからかえって食べれないっていうか・・・
それと、その、何が入ってるか分かんないっていうのも有るんだよね・・・。
なんか、おまじないっぽい感じで好きな人に食べさせられたら
恋が叶うみたいなのが有るらしくって・・・
だから爽子以外から貰ったのは怖くて食べれないよ。」
「そ、そうなんだ・・・。
私のはちゃんと食べれるものしか入ってないから安心してね!」
「爽子が俺に食べて欲しいって思うものなら
なんだって食べるよ、俺。」
「あ、ありがとう・・・。
じゃあ、とりあえず晩ごはんを。」
「うん!じゃあ、これは爽子にあげる。」って、チョコの入った紙袋を渡される。
「・・・。ごめんね、やっぱりこれは今年もご実家で食べてもらえないかなあ?」
「え?」
「やっぱり翔太くんを想って女の子が贈ったチョコを
心穏やかに食べられるようにはまだなれなくて・・・。
ゴ、ゴメンね。奥さんになってもこんな、心が狭くて・・・。」
「・・・。」
「あ、呆れちゃったかな?ホントに私・・・。」
「違うよ。俺の奥さんホントに可愛いな―って惚れなおしてたトコ!」
「わぁ~、またそんなサービスを!!
私はやっぱりバレンタインはあげる側なので・・・
翔太くんには今年はトリュフです。」
「え?でも、今日はまだ13日だよね。
明日じゃないの、ホントのバレンタインは・・・。」
「うん。今日はバレンタイン・イヴ。」
「バレンタインにもイヴってあるの?初めて聞いたなあ。」
「私も初めてだよー。明日せっかく日曜日だから、
当日は一緒にチョコレートケーキ食べようと思ってるの。
一緒に食べるのって、家族になったからできるって感じがするし・・・。
それに・・・翔太くんへの気持ちはとてもチョコひとつでは収まりきらなくて・・・。」
「わぁ・・・もう、そんなに俺を喜ばせてどうするつもりなの爽子・・・。」
そう言ってぎゅ~って抱きしめてくれる翔太くんを
私もそっと抱きしめ返した。
私たち夫婦ってこんなことばっかりしてるみたいなんだけど・・・
あ、うん、こんなことばっかりしてます・・・
翌、14日。
午後3時に直径10cm位の丸いチョコレートケーキを半分に切って
お皿に取り分けて、コーヒーを入れて向かい合わせに座る。
「いただきます!爽子!」って翔太くんが満面の笑みをくれる。
ああ、もう、いくつになっても眩しいような笑顔です。
翔太くんがまずコーヒーを一口飲んで、
私はケーキの端っこをフォークで切ってパクッと口に入れた。
その途端・・・
「あっ!!」って翔太くんが声を上げた。
「えっ!?な、なに?」と、ケーキが口の中に入ったままモゴモゴと訊く。
「俺、そこが食べたかったな~。」って、翔太くんが
私のお皿の上のケーキの無くなった部分を指差す。
「え?え?あの、一個のケーキを切り分けたんだから
翔太くんのお皿のケーキもおんなじだよ!?」
「ううん。俺はそこが食べたい。今、爽子の口の中だね?」
そう言って素早く私の横に来た翔太くんがキスしてきた。
これって、まさか、本当に私の口の中のケーキを食べようとしてるの!?
固く口を閉ざしている私に、「ちょうだい?」って、
なんでそんなにかわいくおねだりしちゃうの!?
「そ、そんな・・・」って思わず声を出したら、わずかに開いた唇の隙間から
翔太くんの舌がするって忍び込んできて私のケーキを奪っていった。
「な、なんてことするの~。」って抗議すれば、
「思った通り爽子の口の中のケーキのほうがずっと美味しいな!」
ってニコニコしてる。
その後、もうしないからって食べ始めたのに
あと二回も口の中のケーキを奪われてしまった。
結婚してから、翔太くんってこんなことする人だったっけ?
って思うこと何度かあるんだけど・・・
でも、そんな翔太くんが愛しいなって思ってしまう私は・・・
おかしいのかな?
それとも夫婦ってこういうものなのかな?
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