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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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またまた風爽loveさんにいただいた
29000番のキリリク、ラブラブ海デート です!
十分海水浴シーズンに間に合うタイミングで
リクいただいたのに今頃になってすいません。
一応、大学生遠恋中って設定。
デートの約束するトコから始めたら
なかなか海にたどり着かなくてですね・・・
1話のつもりが続き物になってしまった。
なんかそんな大した内容もないのに申し訳ない。
次回、海にたどり着きます!!

タイトルはおわかりかと思いますがT.M.Revolutionですよ。
夏って言ったらこれかなって。

話の中に出てくる「小さな砂浜」には一応モデルはあります。
もちろん北海道ではないです。
私の頭のなかにある場所は京都の某砂浜です。

よろしかったらおひとつ・・・



拍手[14回]

   

   


「黒沼は学校いつまで?」
「8月5日。6日に北幌に帰ろうかと思ってるの。」
「俺も5日までテストで、6、7とバイトが入ってて
 8日は暇なんだけど黒沼の予定はどう?」
「8日に会えるの?もちろん予定は空けておくよ!」
「じゃあさ、せっかく夏なんだから海に行こうよ。」
「海?泳ぐの?」
「黒沼泳げる?」
「うん。大丈夫。」
「じゃあ泳ごう!」


7月の末にそう約束してテストをなんとか終えて
久し振りに黒沼に会えるんだとワクワクしながら
バイトをしてて、はたと気がついた。

泳ぎに行くってことは・・・
もしかして水着になるってことだよな・・・。
久しぶりに合う黒沼が水着・・・

ノースリーブの服を着たのも、短いスカート姿も
見たことあることはあるけど
基本的にあんまり肌の露出は多いほうじゃない。
そんな黒沼が水着だなんて・・・。

大学生にもなって女の子の水着に
耐性がないなんてそんなことはない。
ぶっちゃけフツーにスケベだから
女の子の水着姿は好きだ。

だけど大好きな彼女の、となると話は別だ。
多分しばらく直視できないだろう。
なのに周りの男に黒沼の水着姿を
見られてしまうってことになってしまう。
しかも北幌リゾートビーチじゃ
知り合いに会う恐れもあるし・・・

・・・そうだ、別に人が多いリゾートビーチにいかなくても
子供の頃遊んだあんまり人が来ない小さな砂浜、あそこに行こう。
ちょっと急な岩場を降りて行かなきゃならないけど
そんなところだからまず地元の限られた人しか来ない。

「よし!!」と思わず口に出したら
「なにが?」と近くにいたバイト仲間に訊かれて
「あ、いやなんでもない・・・。」と照れたら気味悪がられた。
「風早がなんか変にやる気出してる・・・。」なんて言われる始末。


8日は素晴らしく晴れて海水浴日和になった。
10時に北幌駅で待ち合わせだけど
9時について一旦実家に行く。
なにしろ誰もこないところだから
砂浜と海以外何もないんだ。
だから実家にあるテントをもっていこうと思って。

早めに行って待っていようと駅に取って返したが
15分前だというのにもう黒沼は来ていた。

駅から俺が出てくると思って
そっちをずっと見たまま
なんかそわそわしてる様子がたまらなく可愛い。

後ろからそっと近づいても
俺が駅から来ると信じて
出てくる人を見つめている黒沼は気づかない。
耳元で「くーろぬまっ。」っと呼びかけたら
「ひょお~っ!!」と驚いて
真っ赤な顔で振り向いて
「え?え?どうして後ろから来るの~?!」って訊くから
今日行こうと思ってる小さな砂浜のこととか話しながら歩き出す。

「小さな砂浜なんて素敵。
 なんにも無いんだったらちょうどよかったなー。
 久し振りに風早くんに会うから
 張り切ってお弁当作っちゃって・・・。」

「それってそのキャリーに載っかってる
 でっかいクーラーボックス?
 また黒沼のお弁当食べさせてもらえるなんて凄い嬉しい。
 ちょっと歩くからさ、俺が持つよ。」

「いやいやいや、私が勝手に作ってきたんだから!
 それにほら、キャリーに乗っかってるから重くないよ!!」

「重くなくてもそんなでっかい荷物、
 彼女に持たせられるわけ無いでしょ。
 もっと甘えてくれていいんだからね、俺彼氏だからさ。」

「か、彼女としてはここは甘える場面ですか?」

「そーです。」

「で、で、では・・・お願いします・・・。」

やっとお弁当を持たせてもらう。
そう、ここはいいけど今から向かうところは
砂浜の上まで急じゃないけど長く続く上り坂で、
そこから結構切り立った岩場を降りて行かなきゃなんない。
俺は子供の頃から何度も行ってるし大丈夫だけど
初めて降りる黒沼は手ぶらじゃないと危ないし。

いやいや、ここは彼氏としては荷物を一旦先に降ろして
もう一度上がって手をとって一緒に降りたい。

砂浜の上について、
「ここでちょっと待ってて。先に荷物下ろすから。」
と言えば
「え!?そんなの一緒に下ろすよ!」と黒沼。

そう言うだろうとは思ってたけどね、黒沼は。
「だめー。これは男の仕事だから。
 ひとりにして悪いけど待っててね。すぐ戻るから。」
って言ったら、ちょっと不満気な顔をしながらも
「・・・うん、分かった。待ってる・・・。」と言う。

なんて言うか、大学行ってから
黒沼は更に可愛くなった気がしてならない。
普段側に居られないんだから
あんまり可愛くならないで欲しい、
なんて我儘だろうか・・・。

砂浜に荷物をおいて黒沼が待つ岩場の上に取って返す。
一応道っぽいものはあるからそれほど険しくはないけど
降りるのがそれなりに大変だし当然登る方がもっと大変だけど
上に黒沼が待ってると思ったら
やけに早く登れて俺って現金なやつだと自分で思う。

「ご苦労様。」と笑う黒沼に
「おまたせ。はい。」と手を差し出せば
照れくさそうに小さな手を俺の手に重ねてくれる。

岩場を降り始めて黒沼が
「なるほどこれは初めてだと荷物持って降りるのは怖いかも・・・
 でも身一つならひとりでも降りれるよ。
 風早くん過保護だね。」って笑う。
「うん。俺が手を繋いで降りたかっただけなんだ。」
って言ったら
「そ、そういうこと言うのは・・・ずるいです。」って
ちょっと頬染めて少しばかりソッポを向く。

俺に言わせたらそんな可愛い顔する
黒沼のほうがよっぽどずるい。
泳ぐって言ってたからか
今日の黒沼は髪を上げてお団子にしてて
すんなりとした白い項さえ少し紅潮してみえて
触れたい・・・できれば唇で・・・
なんてスケベな俺が出て来て
頭のなかで自分にデコピンする。

まったくもう・・・まだ砂浜にも降り立っていないというのに・・・




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