どーもー。
今回はT.N.Gの更新です。

現在３つのお話を同時進行・・・っていうか
書き散らかしてるというか、してるわけなんですが・・・

今度は風爽が幼馴染な話と
あやねちゃんとケントが社会人になって再開する話が
書きたくなってまして・・・

これ以上書きかけ増やしていいもんでしょうか？
そしてあやねちゃんとケントの話は需要があるんだろうか？

とか言いながらも書いちゃったらUPしちゃいますけどね。
自己責任でお好みのものだけ選んでお読み下さいませ。

では、T.N.G　１５　学校祭を一緒に回りたい　です。
よろしかったらおひとつ・・・

[6回]

　　　

１５　学校祭を一緒に回りたい


俺から手を繋げたことはいいことだったと思うんだけど
なんか俺が考えてたこととは１８０度違うことやってるな。
思考と行動がちぐはぐだ。
でも結果的に行動のほうが正解だったと思う。

俺、考えんの向いてないんだろうか？
でもやっぱ考えなしに行動すんのはヤバイよな。
当分肉体的接触は『手を繋ぐ』までに止めよう。

でも、このタイミングで手を繋げるようになったのは嬉しい。
だってもうすぐ学校祭だ。
一年の学校祭から手を繋いで黒沼と回れる・・・かもしれない。
あくまで黒沼が嫌じゃなかったらだけど。

手を繋ぐの、嫌じゃないとは言ってくれたし
一応俺のことを好きだって言ってくれた。
どのくらい好きになってくれただろうか？
ちゃんと好きになってくれてるだろうか？
まだ憧れとか尊敬とか神様とかだろうか？

俺からちゃんと間違わないように誤解の無いように
好きだと伝えて、付き合えてるわけだから
黒沼から『好きなの！』って告白してもらうのは
やっぱり無いんだよなあ。

そりゃそうだよな。
あの時お互いちゃんと気持ちが伝わってなくて
だから黒沼は勇気を出して俺に伝えに来てくれたんだ。
今は少なくとも俺の気持ちはちゃんと黒沼に伝わってるし
黒沼は勇気出して告白する必要は無い。
残念だけどそれは仕方がないか・・・。
それも欲しいなんて贅沢っていうもんだよな。
欲しいけど・・・。

でも俺がどのくらい黒沼を好きかなんて絶対伝わってないだろうな。
なにしろ出逢ってひと月くらいで告白したんだから
きっとそんなに深い気持ちだとは思ってないだろう。
まあ、それでいいんだ。
だって俺の気持ちの深さなんてわかったら
きっと重くて付きあおうなんて思ってもらえなかったろう。
なにしろ俺の愛情は８年分じっくり熟成しちゃってるんだから。
そうでなくたって、初めて会った時から
黒沼は俺の
胸の奥深いとこにいて
黒沼が俺のことをどれだけ好きだと言ってくれても
どう考えたって俺の方が
より好きに決まってる。


学校祭といえば俺にとってすごく特別な行事だ。
黒沼と付き合うことができたのが学校祭からだからだ。
ここではそうじゃないけど、
やっぱり俺には学校祭は特別な思い入れがある。

でもここでの俺たちはまだ一年だし学校祭は６月で、
つまり入学してたった二月でやってくる大きなイベントだ。
まだクラスもまとまってないし
クラスメイトの多くが違う中学からきた知らない奴らだ。
まあ俺はみんなよく知ってるんだけど・・・。
だから一年は模擬店や体育館の舞台を使った出し物じゃなく
教室を使った展示と決まっている。

大した準備はないんだけど
それでもないというわけじゃない。
だがもうそれもほぼ終わってると言っていい。

なにしろ俺達のクラスには
何をやるにも一生懸命な黒沼が居るし
黒沼がやれば吉田も矢野も、
当然俺も目一杯頑張るし。
黒沼が一生懸命だから
周りも知らず知らず頑張っちゃうし。
ホントもうそんなとこがさすが黒沼だよな！って、
別に俺が偉そうに言うことでもないんだけど。

手を繋げるかどうかは別として
学校祭を一緒に回りたいって誘いたいと思う。
一応付き合ってるんだし
断られるってことはないとは思うんだけど
でも吉田や矢野と友達同士で
回りたいと思ってるかもしんないよな。

早く付き合うことは出来たけど
恋愛感情で好きになってもらってる実感は全然ないから
吉田や矢野より俺を優先してくれるなんて自信はない。



これって早く付き合った意味あったんだろうか？
もしかしたら俺、凄くバカなことしてるんじゃないだろうか？