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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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どうも!TEXT君に届け、風早先生の方「AAA」です!!
(タイバニ、予告編風で。)
なんかダラダラ書いてたらもう#24ですよ。
そしてまだクリスマスです。
更に次回もまだクリスマスになってしまいますね。

どーでもいい話ですが、
『徒然チルドレン』の香取先輩のCVが浪川さんだと長男に言ったら
「僕の脳内再生完璧に宮野さんやったわ。」と。
「おお、風早VSケントやね。
 イヤでもどっちかって言うと
 『ハイキュー!!』の及川さんVS『野崎くん』の鈴木って感じ?」
「なるほど、どっちもありやね!!」ということで落ち着きました。
『野崎くん』に鈴木なんて出てきたっけとお思いですか?
そう、鈴木は野崎くんが描いている『恋しよっ♡』のヒーローです。
どーでもいい話でした。

それでは「AAA」24「我儘」
よろしかったらおひとつ・・・



拍手[7回]

   

   



24 我儘

展望台からの帰りの車の中で、
黒沼は冬休みはどうしてるのか訊けば、
また早朝ランニングをすると言う。
「また会えますね?」と言われて、
「そうだな、じゃあ俺もマルの散歩、また早朝にしようかな。」と言えば
「あれ?長期休暇の間はいつも
 早朝散歩してたんじゃなかったんですか?」と訊かれた。

あー、そういえば夏休み、たまたま一回朝早く行ったら
黒沼に会ったもんだからそれから必死で早起きして
いかにも『いつもこの時間に散歩してるよ。』みたいなフリしてたんだった。
 
「ごめん。実は今までは夕方とかに行くのがほとんどだったんだけど
 夏休みは黒沼に会えるから頑張って早起きして行ってたんだ。」

「え?そうだったんですか!?
 すいません・・・私、風早先生に無理させてたんですね。」

「あ、や、そんなことないよ!黒沼に会えるのが嬉しかったから!
 冬休みも頑張りたいんだけど・・・
 冬の朝の早起きはちょっと自信ないかなあ・・・
 ものは相談だけど、もうちょっと遅く出来たりしない?」
 
「それは全然構わないんですけど・・・ 
 また先生にご無理をさせてしまうことになるのでは・・・?」

「・・・黒沼は冬休み、俺に会いたいって思ってくれないの?」

「あ、会いたい・・・です。いつだって会いたいけど
 そんな私の我儘で先生に無理をさせるわけには・・・。」

「俺も会いたいんだからそれは我儘って言わないの!
 黒沼はなんでそんなに遠慮がちなのかなあ?」

「それは・・・風早先生がお嫁さんにしてくれるって言ってくれて
 すごく嬉しかった・・・けど、でも・・・
 ・・・今は付き合えないって・・・言うことだったから・・・
 私達はお付き合いしているわけではないのだから・・・
 だから私は風早先生に会いたいとか思ってはいけないんだと
 そう思っていたんだけど・・・いい、のかなあ・・・思っても・・・」

「・・・ごめんな、俺が教師なんかやってるから
 普通に付き合ったりとか出来なくて
 黒沼にも我慢させてることきっと沢山あるよな。
 でも、普通にデートとかは無理だけど
 会っちゃいけないってわけじゃないんだし
 犬の散歩の時にジョギングしてる黒沼に逢うのは・・・
 別に付き合ってなくてもアリだよね。
 だって夏休みだって付き合ってなかったけど会ってたし!」
 
「せ、先生!わ、私、先生が教師という仕事を選んだことも
 その仕事に信念を持っていることも
 とても素晴らしいことだって思ってます。
 そういう先生をとても尊敬してます。
 だ、だから・・・風早先生が自分の仕事を
 『教師なんか』なんて言わないで・・・欲しいんです。」
 
「あ、や、ご、ごめん!!
 そーゆーつもりで言ったんじゃないんだ。
 俺もちゃんとこの仕事に誇りを持ってるし!」

「そうですよね?
 だからこその信条ですものね?」

「信条については守れてないからなー・・・。
 俺の信条はさ、教師なら当たり前の事だと思ってたし
 別に頑張って守るものでもないって思ってた。
 でもそんなの黒沼のこと知らなかったからで・・・
 黒沼のことを知って、好きになって・・・
 それは信条を貫くことより
 俺には大事なことだって思ってる。」

「・・・あ、ありがとうございます。
 そんな風に思ってもらえるなんて・・・。
 すごく嬉しいんですけど・・・
 私のどこをそんなに好きだと思ってもらえてるんだろう?」

「え?どこって・・・」

「あ、すいませんこんなこと訊いちゃ困りますよね?」
  
「全然困らないよ。
 黒沼は優しくて強くて頭が良くて可愛くて綺麗で・・・
 好きにならずにいることなんかできなかったよ・・・。
 そもそも俺はさ・・・一目惚れだったし。」 

「わ、わ、わ・・・
 そうですよね、そんなこと訊いたら
 滅茶苦茶褒めてもらってしまうことに
 当然なっちゃいますよね!?
 ご、ごめんなさいー!!」

「ははは・・・何謝ってんだよ、黒沼。
 別に無理して褒めてるわけじゃないし。
 思ってること言っただけだし。
 それにどこを好きになってくれたんだろうなんて
 俺のほうが訊きたいよ。」

黒沼が俺の好きなところについて熱弁を振るってくれてるうちに
程なく黒沼の家に着いた。ちゃんと9時に間に合った。

車から降りた黒沼に俺も車を降りて駆け寄り
「今日は急に付き合ってもらってありがとう。
 凄く楽しかったよ。」と言えば黒沼が、
「私もとっても楽しかったです。
 先生とこんな風にクリスマス出来るなんて
 思っても見なかったから
 凄く嬉しかったです。」と笑った。

思わず抱きしめたくなって黒沼の肩に手をやった瞬間
黒沼の家から男の人が出てきて
「さ、爽子!!」と叫んだ。



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