10 夏目視点
「なんですか!なんですか!!なんなんですか!?
あの三浦ってひとは!!!
彼氏でもないのに女の子の髪をあんなふうに
無遠慮に触ったりしてどういうつもりなんですか!?
クッキーも駄目ですよ!!
師匠とか言って気を許してるみたいですけど、
あんな事するのを許しちゃあ!!」
「え?そうじゃなくて、三浦くんは
どうすれば明るい印象になるか考えてくれてただけで・・・」
「男子に気を許しちゃ駄目です!
勝手にこっちの迷惑なんかお構いなしで
『好きだ』とか言ってくるんですから!」
「あさ子ちゃん、そんなことあるわけ無いよ。
私を好きになるなんてこと、あるわけ無いんだよ。
そーゆーのはあさ子ちゃんだからなんだよ。」
「何言ってんですか!
私が大好きなクッキーですよ!?
男子だって好きになっちゃうに決まってるじゃないですか!
ねっ!そーでしょう?ササヤン君!」
ここはやっぱり男子に話を振るべきかと思って振り向くと、
ちょうど数少ない話のできる男子が二人、並んで座ってました。
やはりここはより話しやすいササヤンくんに振ってみます。
「うわ!『おはよう』の前になんかすごい話題を
俺に振らんでよ、夏目さん!
・・・んー、まー結論から言えば
黒沼さんのこと好きになる男子が居ないなんてことはないよ。」
「ほ、ほら!ササヤンくんもああ言ってます!
って、まさかササヤンくん、クッキーのこと・・・」
「ああ、違うよ。俺のことじゃない、俺のことじゃないよ。
黒沼さんの事好きだけど、そーゆー好きじゃないし。」
「あ!風早君はクッキーのこと、好きですよね!?」
あ、あれ?
男子二人、椅子からちょっと転げ落ちそうになってますけど・・・
クッキー、1メートルほど飛び退きましたけど・・・
え?なんですか?この超反応・・・
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