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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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これにて「風早君とササヤンくん」終わりでございます。
「え?何この終わり方!?」と思われるかもしれませんが
もう書きたいこと書いたんで、終わりったら終わりです。
正直終わり方がわからなくなりました。すいません。

終わりったら終わりです!!



拍手[4回]

   

   


 15 宗平視点

5月11日、12日と放課後に執り行われた
黒沼さんによる中間考査に向けての勉強会が
突如湧いて出た彼氏の誕生日騒動で中断した。

まあ、仕方ないよな。
付き合って一月でやって来た彼の誕生日っていう一大イベントだ。
夏目さんも自分のことのように浮かれてたと思うし、
少なからずあの二人の回りにいる人たちすべてが
浮かれまくってた感はある。

だがしかし、
中間考査は容赦なくやってくるわけだ。

そのことに気づいた夏目さんが
昨晩、黒沼さんにメールで泣きついて、
黒沼さんが月曜からのテスト対策の勉強会を
土日の二日間、自宅で開いてくれることになったらしい。

夏目さんから連絡によれば、黒沼さんの家を知らない俺は
風早んちに行って連れて行ってもらうことになってるらしい。
そこまで黒沼さんと夏目さんのメールで決めてくれたらしいんだけど、
俺の予定とか風早の予定は訊かないんですか?
まあ、予定なんて中間直前にあるわけ無いし、
勉強会、正直ありがたいんだけどね。
あ、風早の予定は黒沼さんなら把握済みか。
っていうか、何があっても風早なら黒沼さんを取るよね。
しかし、場所まで黒沼さんちとか
夏目さん黒沼さんに甘え過ぎだよなあ。
黒沼さんはいい人過ぎるよ。
絶対この勉強会って黒沼さんの勉強の邪魔以外の何物でもないよね。

風早の家はスポーツ用品店だとは聞いてるけど行くのは初めてだ。
家が店の場合、店に入って中にいる人に
「翔太くん居ますか?」とか言えばいいんだよな?
ちょっと普通の家と違って緊張するなと思ってたら、
家の前に風早が立って待っててくれた。

「悪い。前で待っててくれたんだ。」

「うん。店だとさ、客じゃないから入りづらいって思う人結構多くて。」

「俺、とりあえずここに来て、
 その後黒沼さんの家に行くってことしか知らないんだけどさ、
 今日って誰が来るの?夏目さんと俺たちの他に・・・」
歩き出した風早の横に並んで歩く。

「はっきり聞いてないけど俺達4人だけじゃないのかな。」

そう言って歩き出した風早に
彼女の家に行くっていうのって緊張したりとかしないのかなと思う。

「風早って黒沼さんの家にはもう何度も行ってるの?」

「え!?いや・・・送って行って家の前までは何度も行ってるけど・・・
 実は家に入るのは今日が初めてなんだ。」

「そうなの!?初めて彼女の家に行くのが俺達と一緒でいいの?」

「あー・・・かえって緊張しなくてすんでいいかもしれないって思ってる。」

「黒沼さんの、その、親御さんはご在宅で?」

「さすがに俺もそれは気になって、昨日電話で聞いたんだけど、
 遠方での親戚の結婚式に出席するんで、土日とも留守らしい。」

「留守宅に上がりこむってのもいいのかなあ?」

「いや、それこそ俺一人だったら問題だけど、皆一緒だからいいだろ!?」

「そだな、両親留守の黒沼さん一人の家に
 風早一人で上がり込んだらそりゃ大問題だよね。」

「と、とんでもないよ!ああ~、でも、黒沼、
 『今留守番してて、家を出られないから来てくれるかな?』とか
 普通に言いそうで怖い。何にも考えてなさそうなんだよね。」

「なんたって相手が超爽やかな風早だもんなあ。」って笑ったら、

「・・・ササヤン、心にもないこと言わないでくれるかな。」
って余裕が無いな、風早。
 
「うん、『超爽やか!!』なんて、まあ、思ってないけど、
 黒沼さんは風早を完璧に信頼してるってことでしょ?」

「分かってる。分かってるし、嬉しいよ。
 でもその信頼に答えるのにはそーとーな努力が必要なんだよ!
 俺、普通にスケベだし。健全な男子高校生だし!」

ちょっと意外だったけど、そう言われてみたらそうだよなとも思った。

「たぶんさ、少しくらい風早が健全な男子高校生なところを見せたとしても、
 黒沼さんの信頼を裏切ったなんてことにはならないと思うけどなあ。
 風早と黒沼さんは付き合ってんだからさあ。」

そう言ったら、ちょっと顔を赤らめて外方を向いて黙りこんでしまった。

ちょっとはそういうところ見せたことあるんだろうか?
そうだよな、付き合ってんだもんなあ。
俺も、部活も大事だし、友達とつるんでるのも楽しいけど、
やっぱり夏目さんと付き合いたいかも・・・
あ、別にスケベなことがしたいってことじゃなくて!

でもまたそんなこと言ったらキれられるんだろうなあって思うから
俺達は当分このまま・・・夏目さんの気持ちが変わるまでは・・・。


程なく黒沼さん家について、チャイムを鳴らすと
見慣れた制服姿じゃない、
淡いピンクのワンピースに身を包んだ黒沼さんが出てきて、
風早が息を飲んだのがわかった。
ホントわかりやすいな風早・・・

「おはよう!風早君、ササヤンくん!」

「おはよう黒沼!」

あ、風早の尻尾、千切れんばかりに振られてる!!

結局この勉強会、俺と夏目さんにはすごく有意義だったけど
風早は初めての黒沼さんの家、黒沼さんの部屋に
緊張(≒興奮)しっぱなしで、勉強なんて絶対手についてないだろう。
まあ風早はもともと俺達ほどヤバくないから問題ないだろう。


夏目さんは本当に全教科で赤点を免れた。
黒沼さん凄い!
吉田と水谷さんも大絶賛だった。

「私も教えてもらおうかな!」とか、水谷さんが言うもんだから、

「いやいや、水谷さんの方が順位上じゃん!」と突っ込んでおく。



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