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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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やっとプレゼント(お弁当)渡します。
引っ張りすぎですよねー。
今回ちょっと長めかな。(当社比)
まあ、いつも通りの台詞がいっぱいなんですけども。

あと、風早君とササヤンくんを
おしゃべりさせて終われたらいいかなとか思っております。






14 翔太視点

ヤバイよ、ヤバイ・・・
腰に腕を回すとか、うわー、いやらしいな、俺・・・
どうもあの場所に行くと黒沼に大胆に手を伸ばしてしまう。
黒沼、どう思っただろう・・・
普段一緒に帰るときとかは手を繋いだりとかさえもしないっていうのに
なんかあの場所に行くと、手を握るは、髪触るは、抱きしめるは、
腰に腕回すは・・・結構やりたい放題だな、俺・・・

昼休みもあの場所でって黒沼言ってたけど・・・
俺またなんかやらかしちゃうんじゃないかな

自分のことなんだから、『らやかしちゃうんじゃないかな』・・・じゃねえよ!



『自分をしっかり持つんだ』
『誕生日を祝ってくれる黒沼を傷つけるような真似は絶対するな、俺!』
『まず、触らない!絶対触らない!!』
と、頭の中で呪文のように唱えながら
それでも嬉しくてウキウキしちゃって、うっかりスキップとかしちゃいそうで、
いやいや落ち着け、俺・・・と平静を装って例の場所へ向かっている。

そう、とうとうやって来た昼休み。
こんなに午前中が長いと思ったこともないかもしれない。

俺が約束の場所へつくと、すでに黒沼が神妙な面持ちで待っていた。
あれ?俺こんなウキウキで来ちゃいけなかった感じ?

「あ!風早君!ご足労頂きありがとうございます。」

「え?あ、こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。
 って、なんでそんなに堅苦しい挨拶?!」

「ああっ!また、固いですか?!申し訳ないです・・・」

最近はかなり柔らかい物腰になってきたと思ってたのに、
今はなぜか随分と緊張しているようで、緊張を解したくて、
「くーろぬまっ♡」と言いながら黒沼の小さな頭を撫でた。


「ああっ!」と叫んだ俺に、
「ど・・・どうしたの?」と黒沼。

そりゃ驚くよな、『絶対触らない!』とか思いながら
俺がここに来たとかそんなこと知るわけないもんな。

「あ、いや、なんでもない、気にしないで・・・」と
ちょっと視線をそらして黒沼の頭の上から手を退ける。

まったくもう、黒沼の顔を見たらさっきまで考えてたことなんて
全部ぶっ飛んじゃってるよ!
ああ、やっぱ、この場所はヤバイなあ・・・
密室じゃないのになんか閉鎖的で、人目につかなくて・・・

「あ、あの・・・お腹すいてる?」と、黒沼。

「あ!うん、もう、腹ペコ!!」
そう、そう、黒沼の手作り弁当だ!

「では、これを・・・本当に普通ので・・・
 特別だったり、凄いのだったりしないんだけど、
 こんなものでほんとに申し訳ないんだけど・・・」
って言いながら、結構ずっしり重い包みを差し出されて受け取った。
受け取っただけですでにジーンときて、嬉しくて泣きそうになる。
「開けていい?」って訊いたら、
「どうぞ!」と極上の笑みをくれる。

包みを解いて、出てきた黒い弁当箱の蓋を開ける。
赤、黄、緑、橙、茶、黒、と色とりどりのカラフルな黒沼らしいお弁当で、
「こんな綺麗なお弁当初めて見た・・・」と言ったら、
「え!?普通だよ!褒め過ぎだよ!」と黒沼が慌てる。そして、
「良かったらお召し上がりください。」とすすめてくれる。
「いただきます!」と言って箸をつけて、その美味さにまた感動してしまう。
俺ってこんなに感動屋だったっけと、自分でびっくりする。
鼻の奥がツンとして、目頭が熱くなる。
やべぇ、マジ泣きしそう・・・

泣き顔見られるなんてさすがにかっこ悪すぎるから必死に我慢してたら、
「風早君は甘い卵焼きは大丈夫?」とか
「ほうれん草は鉄分が豊富で貧血にいいんだよ!」とか
「タコさんウインナーは足から食べますか?頭からですか?
 あ、一口で行っちゃいますよね、男の子だもの!」とか
黒沼が色々話しかけてくれるのを聞いてたらなんとか落ち着いてきた。
泣き顔晒す事態は回避できた、よかった~。

「お茶ここに置くね。」と黒沼が少し横に移動して、
ポットから入れてくれたお茶のコップが俺との間に置かれる。
ちょっと寂しいけど物理的にうっかり触れない距離感で・・・
いや、食べるにはこのくらいがいいのかもと思ったり。



「ごちそうさまでした。すっげー美味しかった!」と、弁当箱を返すと
受け取る黒沼になんでだか緊張が走った気がして、
「黒沼、どうかした?」と訊いたら、
「な、何でもないよ!!」って妙に力が入ってて
全然何でもなさそうじゃないんだけど。

「お、お茶のおかわりをどうぞ!」と空になってたコップにお茶を注ぎ
俺に手渡すために今度は距離を縮めた。
お茶が置かれる前より近い。かなり近い!
「ありがとう・・・」と受け取りながら激しくどぎまぎする。
きっと黒沼は距離感とか意識してないよなって思いながら黒沼を見下ろす。
けど近いから髪に隠れて顔があんまり見えない。
でも髪の隙間からわずかに覗いた顔は結構赤いような気がする。
『もしかしたら黒沼も意識してるかも!』って思ったら
更に動悸が激しくなって、なぜだかもらったお茶を必死に飲んだ。

また空になったコップを見て
「も、もう一杯?!」と訊かれる。
「い、いや、もう十分です。ありがとうございます。」とコップを返す。
なんだよ、俺も固いよ、馬鹿か俺!とか思ってたら、
「あ、あのっ!」
っていつもより少し大きな声で呼びかけられた、こんな近いのに。

「その・・・もう一つプレゼント・・・あ、これもプレゼントなんて言えるものでは、
 そんなふうに言うのはオコガマシイっていうか・・・そんなもの・・・
 なんだけど・・・あの・・・受け取ってもらえます・・・でしょうかー・・・」

「え?この上さらに何かくれるの?」

「き、期待しないでください!つ、つまらないものなんですけど!!
 す、すいませんが、目・・・目を閉じてもらえますでしょうか!!」

「うん・・・いいよ。」と目を閉じしばし待つ。
結構長い・・・いや、長くないのかもしれない。
目を閉じて待っていると余計に長く感じるのかもしれない。

両頬に手を添えられたような感じがして、
ちょっとびっくりして、思わず目を開けてしまった。
至近距離で黒沼と視線が合わさり
咄嗟に両手で黒沼の顔を押し戻して
「ダメ!」と叫んだ。
「え・・・ダメ・・・」と、黒沼が後ずさる。
「あ、いや、そうじゃなくて!!」

これ、俺の勘違いじゃなければ・・・
黒沼からキスしようとしてくれたんだよな・・・
『ダメ!』とか言っちゃって、黒沼きっと勘違いしてる!
急いで黒沼の両肩を捕まえる。

「ダメなんじゃなくて!
 初めてだからさ、その・・・
 初めてのキスは俺からしたいの!!」

「え?したいの?風早君が?」

「そりゃ、したいよ!俺だって男だからね!
 好きな娘には、触れたいし、抱きしめたいし、
 キスだってしたいよ!」

「!!」

「言っとくけど、好きな娘って黒沼だからね!
 黒沼はそんなことまだ考えられないんだろうなって、
 いきなりそんなことしたら傷つけちゃうんじゃないかなって、
 そう思ってたんだけど・・・だ、大丈夫・・・なの?」

「え・・・あの・・・」

「あ・・・違った!?俺の勘違い?
 キスしてくれようとしたんじゃ・・・なかった?
 うわー、俺、ちょー恥ずかしい!!」

「ち、違うよ!あ、違わないよ!!え?あれ?
 あの、そうなの!キス・・・!

 あ、わ、わ、わ、私・・・ 」

黒沼がみるみる真っ赤に赤面して後退る。
この後、方向転換して逃げ出してしまうと思ったから
慌ててすんでのところでその細い手首を捕まえて
そっと自分の方へ引っ張ってみた。
『あ、なんか、デジャヴ・・・』とか思いながら、
俺の胸元へ倒れこんできた黒沼をだいじに両腕で包み込んだ。

そして、そっと触れるだけのキスをした。

「ありがとう。すっげー勇気出してくれたんだよな・・・」
って言ったら、まだまだ赤い顔だったけど、
天使のように微笑んで
声にならない笑い声を上げた。

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