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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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あくまで全面的に風早視点でお送りしております。

爽子ちゃん、泣かせすぎですか?
ごめんなさい!石を投げないでください!!



拍手[6回]

   

   



22 爽子の思い違いには慣れたと思ったけど、俺が勘違いしてるとは・・・


爽子が6ヶ月で判定してもらう申請をしてきてくれた。
いよいよ11月15日で試練は終わる。
あとおよそ一ヶ月。
不合格なんてこと絶対にありえないから。
俺の状態で不合格なら今まで合格したやつなんか
居ないんじゃないかって真面目に思う。

「それで、その、合否はどうやって知らせてもらえるの?」

「合格なら合格通知が郵便で届きます。」

「え?郵便?
 なんか、振込があったり、郵便届いたりって・・・
 魔界って隣町とかにあるんじゃないかって気がするな・・・」

「それでね、試練が終わると生活費の支給も終わってしまうので、
 私もアルバイトしようかと思ってるんだけど。」

「え?いいよそんなの!また俺がバイトすればいいんだし。
 前に行ってたところでまた求人してたらきっと使ってくれると思うし。」

「前に行ってたところって・・・くるみちゃんや城ノ内くんが居るお店?」

「うん、そう!一から教えるよりは手間が省けるしきっと・・・って、
 爽子・・・・どうかした?」

「・・・・いや・・・なの・・・」

「え?」

「ごめんね!我儘だって分かってるけど、でも、やっぱり・・・いや・・・なの・・・。」

「いや・・・?えっと・・・なにが?」

「だって・・・くるみちゃんは・・・凄く可愛くって・・・それで・・・・・それに・・・
 し、翔太くんのことを・・・・好きな・・・女の子・・・なんだもの・・・」

爽子は真っ赤になって俯いて「ごめんね、我儘だよね。」とか、
「こんなこと言っちゃいけないよね。」とか、
「でも、ごめんね・・・どうしても・・・やっぱり・・・」とか言いながら
なんだかだんだん涙声になってくる。

・・・俺の近くに俺のことを好きな女の子が居るのがいやだって、
そーゆーことを言ってるんだよね?

「それってもしかすると、爽子・・・ヤキモチやいてくれてるの?」

「ごめんね・・・私・・・こんなこと言っちゃいけないよね・・・。」

「い、いけなくなんか無いよ!俺、爽子が妬いてくれて嬉しいよ!
 だって・・・俺のこと好きだから妬いてくれるんだよね?」

「・・・私・・・好きなの、好きなの、翔太くんのことが・・・
 ごめんね・・・どうしようもないくらい・・・好きなの・・・・」
そう言って爽子が泣きだした。

「なんで泣くの?なんで謝るの?爽子は何にも悪くなんか無いよ。
 爽子が俺を好きで居てくれて俺はこんなに嬉しいのに爽子は・・・辛いの?」

泣き止んで欲しくてぎゅっと抱きしめる。
俺の腕の中で爽子が答える。

「辛くはないの・・・私もこんなに好きになれる人に出会えて嬉しいよ。
 でも、どんどん好きになって・・・どこまで好きになっちゃうのか、
 ・・・自分が怖くなって・・・」

もう、どうしよう・・・なんでこんなに嬉しいこと言ってくれちゃうんだろう・・・
愛しいってこういうことかな?
だとしたら、もう愛しくってしょうがないよ・・・

「どんどん好きになってよ。どこまでだって好きになってよ。
 だって俺たち・・・家族に・・・なるんだから。」

「えっ?」

「『えっ?』って、ええ?!
 あれって・・・俺と家族になりたいって
 ・・・そういう意味じゃなかったの?!」

「家族を持ちたいっていうのは・・・私の夢だけど・・・
 翔太くんとなら一緒に試練に挑戦してみたいって思ったけど・・・
 さすがにその上、翔太くんの家族になりたいなんて・・・
 そこまで前向きには成れてませんでした・・・」

「うわ――・・・恥ずかしい・・・ごめん、俺の勘違いか――・・・」

「・・・翔太くんは、私と家族になっても良いって・・・
 そう思ってくれてた・・・のかな?」

「ごめん、俺はすっかりそのつもりで、ずっと爽子と暮らしていくつもりで、
 だから、試練が終わって爽子があの鳩時計みたいな家に
 帰らなくて良くなるなら今の部屋では狭いかなとか思ってて・・・」

「試練が終わっても、出来れば翔太くんの側に居たいって、
 できるだけ長い間側に居たいって、思ってたけど
 ずっと・・・ずっと一緒にいて・・・いいの?」

「ずっと・・・ずっと一緒にいて・・・欲しいんだ。
 爽子、俺の・・・家族になってくれるかな?」

爽子はまた泣きだして、でもきっと今度の涙は嬉し涙で・・・
だって爽子は泣きながら、首を上下に大きく振って
「はい。」って言ってくれてるから。



「家族になるなら助け合っていかなくちゃ!だから私も働くよ!!」
って爽子が言うから、
「爽子が働くなら俺もバイトするよ。あ、新しいバイト探すからさ!」
ってことで、バイトが忙しくて逢えないとか絶対嫌だから
お互い週4日以内のバイトを探すことにした。

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