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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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どーも!
タイトルを決めあぐねていた「風早先生!!」
こんなタイトルにしちゃった!
そうそう、昔、別ジャンルのを書いてた時にも
よく曲名をタイトルにもらってた。
ほんとにタイトル決めるの苦手でして。

コレは 9mm Parabellum Bulletの曲から貰いました。
もし興味があったら歌詞も見てみてねー。

そしてなぜだか表紙イラストがタイトルより先に出来ました。








1 邂逅

幸運にも大学を出てすぐ母校で教師になることが出来た。
この春、三年目を迎えて、副担任を任されることになった。
特定のクラスを任されるのはやってみたかったことなので嬉しい。
担任じゃないけど、任されるクラスの担任がピンだから
きっと大半の仕事を俺に振ってくるんじゃないかと予測してる。
ピンを楽させるみたいで癪といえば癪なんだけど、
いずれはクラス担任を任されてみたいと思ってるから
予行演習のつもりで全力で副担任をやってやろうと思ってる。

今日は俺の受け持つクラスの生徒が入学してくる入学式の日で、
俺も嬉しくていつになく早い時間に学校に向かっていた。

まだ生徒たちが登校してくるにも早い時間で通学路にも人影はない。


と、思ったんだけど・・・桜並木の花びらが舞い散る中に
花びらを目で追っては嬉しそうに微笑む女の子が一人。

桜の花の精?・・・なんて馬鹿げたことが一瞬頭をよぎった。
だって、その笑顔が綺麗で・・・いや、可愛くて・・・あー、どっちだろう・・・
とにかくとってもいい笑顔で・・・

思わず「桜、好きなの?」って声をかけたら、なんか、固まってしまった。
折角凄くいい笑顔だったのに・・・この顔は・・・怒ってるんだろうか・・・
いや、でも、なんで?・・・あ、俺、邪魔だった?

よく見たら真新しいうちの学校の制服を着てる。
きっと新入生だ。
なんとかさっきみたいに笑ってもらおうと
「ずいぶん早いんだね。」と、笑顔で話しかけたつもりだったんだけど、
「ご、ごめんなさい!!」と、校舎の方へ走り去ってしまった。
その早いこと早いこと・・・瞬時に追いかけるのを諦めるスピードだった。
あ、いやいや、追いかけてどうする、そんなことしたら怖いだろう・・・
彼女にしたら、どう見ても高校生には見えないおっさんに
学校の近くで声かけられたとか、変質者だと思ったかもしれないよな・・・

まあ、入学式で紹介されるからすぐに分かってもらえるとは思うけど・・・
いや、受け持つクラスじゃなかったら
いつまでも俺のこと知らないままかもしれないよな・・・

彼女を怖がらせてしまったのかと思うと自分の浅はかな行動を呪いたくなる。
全く俺って考えなしだな、教師のくせに・・・


そんなこと思ったりしてたんだけど、その後受け持つ事になった
1-Dの教室で難なく彼女と再会をはたした。

彼女の名前は黒沼爽子だ。

再会もできたし名前も分かったが、教室にいる彼女はにこりともしない。
あんなに笑顔が可愛いのにもったいない・・・
ずっと俺が声をかけてしまった後の『怒ってる?』って感じの顔をしてる。
初対面の同級生にはちょっと近寄りがたい印象を
与えてしまうかもしれないなと思う。


翌日、やっぱり俺はピンにSHR、LHRを丸投げされた。
「わかった。」と言えば、
「おお翔太、成長したなあ。今までだったら絶対、『それ、担任の仕事だろ!?』
 とか言ってたのにな。やっと大人になったな、結構結構!」と言われた。
まあ、何言ったって最後には押し付けられるんだから。

「別にピンに認めてもらわなくったって俺ももう25だ、立派な大人なんだよ。」
と言えば、
「ケッ!!まだまだケツの青い青二才のくせに、立派とかチャンチャラおかしいぜ!」
なんて言われたが、ピンが口が悪いのなんて今更だ。

とりあえず今日は、1、2時間目で
自己紹介とか役員決めたりとか席替えとかすることになってる。
教室に入って、
「SHR、LHRは副担任の風早が担当することになったんでよろしくなー。」
と言えば、異を唱える声もなく、逆に「やったー!」みたいな声も聞こえてホッとする。
まあ、ピンみたいなガタイのいいそろそろ不惑の教師より、
俺みたいな若造のほうが親しみ持ってもらえるんだろう。

とりあえず一通り自己紹介をしてもらってから、次に役員を決める。
まずはクラス委員だけど・・・
まあ、面倒だからやりたくないよなあ。
立候補を募るが・・・まあ無いよなあ・・・と思いながら教室を見回してたら、
そっと手が挙がった。。
「え、黒沼?」と俺が言えば、
「はい。黒沼です。私で良ければクラス委員やらせていただきたいと思います。」と。
まさか黒沼が立候補するなんて思いもしなかったんで、『え?』とか言ってしまった。

「あー、じゃあ、他に立候補なければ黒沼にお願いするってことで、男子の方は
 立候補、無いのか?」と黒板に黒沼の名前を書きながら問いかければ、
「じゃあ、俺、やろっかな~。」と手が挙がった。

『じゃあ』ってなんだ?『じゃあ』って!?
『黒沼がやるんなら、じゃあ・・・』ってことなのか?
なんか金髪のチャラそうな奴だな・・・
お前なんか黒沼に似合わねえよ、なんてチラッと思ったりしながら、
「えっと・・・名前は?」と訊いたら、
「え~?三浦健人!自己紹介したじゃん、さっき!!」って・・・
「そんなもん、いっぺんに40人も覚えられっか!」と言ったら、三浦がニンマリして、
「あっれ~?先生、黒沼さんの名前は覚えてたじゃん。
 何?女子は先にいっぺんで覚えちゃうの?やらし~!!」とからかってくる。

「か、風早先生は・・・や、やらしくなんかありません!!」
って、いきなり黒沼が立ち上がって三浦に意見するので、俺も三浦も驚いた。
「やだな~、冗談だよ冗談!」と、三浦もタジタジだ。
「あ・・・冗談ですか、そ、そうですか、そうでしたか・・・ご、ごめんなさい・・・」と
黒沼は自分の勢いに驚いたみたいに身体を小さくしてこっそりと座った。

ビックリしたけど、俺のために怒ってくれたみたいでちょっと嬉しくなる。
やっぱり教師だから、生徒に慕われるのは嬉しい。
今まで、クラスを受け持ってなかったし、体育教師なもんだから
女生徒には全くと言っていいくらい関わりがなかった。
こういう優しい気持ちになれる嬉しさみたいなのを感じるのは
やっぱり女生徒特有の雰囲気だろうかと思う。

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