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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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やっと、やっとたどり着きました!
厚労省の政府通知受け取り後の聞き取り調査です。
「恋と嘘」をご存知の方はおわかりでしょうが
厚労省の二人はねじくんたちの担当の人と同じ人です。
「恋と嘘」の登場人物でこの話に出てくるのはこのふたりだけです。
「恋と嘘」ではここの場面でカップリングに使われたデーターについてとか
結構細かく説明とかあるんですが、こちらの話には
そこんとこそれほど重要でもないと思って割愛しました。

ではではよろしかったらおひとつ~。



拍手[8回]

   

   


11 政府通知後の聞き取り調査


いきなりプロポーズした夕食を終えて厚労省の人が来るまで
俺の部屋で二人で待つことになった。

「いきなりみんなの前でプロポーズしてしまって
 ごめん、はずかしいよなー!」と言えば
「いや、とんでもない!
 また少し、ほんとに風早くんと結婚できるのかもしれないって思えたよ!」
と黒沼が答えて・・・。

プロポーズしたのにまだ
『少しほんとに結婚できるのかもしれないと思えた。』なのか・・・。
もしかして俺だけものすごくその気なのかな?

「俺は絶対黒沼と結婚する気だから!俺の気持ちは変わらないから!!」
って、俺の気持ちをわかってほしくて言い募ってみても
「あ、ありがと~。」と礼を言う黒沼になんか全然伝わってない感がして
もうどうしたらいいのかわからなくなってくる。

俺は黒沼が好きで、黒沼も俺を好きだと言ってくれて
厚労省から政府通知というお墨付きをもらって
家族からも祝福されてると言うのに
どうして黒沼はこの結婚にいつまでも現実味を感じてくれないんだろう?

「お兄ちゃん、厚労省の方いらしたよ。」と、母ちゃんが案内してきてくれた。
ドアを開けて「あ、どうぞ。ご苦労さまです。」と招き入れる。
入ってきた黒スーツの男女は大晦日に政府通知を持ってきた人で
女性の方が一条さんで、男性の方は無言だったから名前わかんないな。

「厚生労働省の一条です。」

「・・・矢嶋ッス。」ヤジマっていうんだ・・・。
名前はわかったけど全般的に一条さんが話をすすめる。

「こんばんわ!お待たせしてしまってすいません~。
 事前に双方のご両親に連絡したのでお話は聞いていると思いますが
 政府通知後の聞き取り調査、始めさせてもらいますね。」

「「はい。」」

「調査って言ってももともとお二人は深夜の初詣デートする仲なんでしたね。
 じゃあもうキスどころかセックスもとっくに済ませちゃってますよねー。」
と一条さんが言って俺と黒沼は耳を疑って絶句した。

「おまっ・・・もっとこうオブラートにな・・・。」と矢嶋さんも流石に一言発した。

俺も絶句してる場合じゃない。
「ちょ・・・なんてこと言うんですか!!
 俺たちはそんなんじゃ全然ないんです!
 あの日は黒沼の友達が俺の気持ちを知ってたのか
 ふたりだけにしてくれて・・・。」と言えば黒沼も
「ち、違うよ、風早くん!
 ちづちゃんとあやねちゃんは私が風早くんを好きだって言ったから
 誕生日プレゼントにふたりきりにしてくれたんだよ!」と言った。

「え?そうなんですか?てっきりお二人はできちゃってるものだと・・・。
 でも、まあ、双方好きみたいだし時間の問題でしょう?
 将来結婚することが決まってるんだし、
 もっとガンガン行ったらいいじゃないですか。」

「いや、でも・・・俺が18になるまで結婚できないんだし。」

「そうですね、書類上入籍は18になってからってことになりますが
 恋人同士だってやってることですし、政府通知で知り合った人でも
 一月しないうちにやっちゃう人も結構いるんですよ。
 なんて言っても科学の赤い糸で結ばれた最上の相手なんですから。」

そう言われてふと黒沼の方を見たらバチッと目が合った。
真っ赤になって目を伏せる黒沼は俺がどう思って黒沼を見たと思っただろうか。
「やっちゃてもいいんだ。」とか思ってみたと思われてたらどうしよう。

「違うんだ!黒沼!!俺はそんなつもり無いから!!」って言ったら、一条さんが
「え?風早くん・・・興味ないんですか?まさか草食系なんですか?」
って、なんなんだよ一条さんって!

「俺達はまだそういう段階じゃないんです!
 俺は黒沼のこと大事にしたいって思ってるし
 黒沼と結婚したいって思ってるけど
 だからってそういうことをガンガン行こうとか
 そんなんじゃなくて・・・。」

あー、もう!こんな事が言いたかったわけじゃないのに
なんなんだよもー!イラッとして叫んだ。

「一体聞き取り調査って何が訊きたいんだよっ!!」

「政府通知をもらってしばらく経って
 今、お互いのことをどう思ってますか?です。」

「え、ああ・・・。」

「よーくわかりましたよー。
 お二人は相性ぴったりでお互い大好きなんですよね。
 大いに結構です!!じゃあ、このへんでお暇しますね。」

そう言うといきなり帰っていった。
・・・俺の部屋に気まずい雰囲気を残して。

「か、風早くんは・・・草食系なの?」と黒沼が!

「いや、もう、勘弁してよ黒沼まで!
 ち、違うよ!!ふつーだよ、ふつー!!」

はあ、もーなんだか、すっげー疲れた。
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