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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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どうもご無沙汰です!
今日は爽子ちゃんのお誕生日ですねー!!
おめでと~!!

そしてお話も「16歳の誕生日」ですよん。

よろしかったらおひとつ~






2 16歳の誕生日

もしかしたら今日、政府通知が来るかもしれないと
ちょっとドキドキしていたけど
夜になった今も通知は来ていない。

ゆかり課の担当者の方が直接手渡されるらしいけど
お役所の方は大晦日なんてお仕事されてないかも。
それに相手の方が年下なら今日は来ないのだし、
そう言えば担任の荒井先生はまだ政府通知もらってないらしい。
うん、そういうこともあるんだもの待ってたって仕方ないよね。

年越しそばを食べ終えて、後片付けをしようとしたら
「あらあら、ソバの片付けなんかいーから爽子!」
とお母さんが言ってくれて出かける準備をすることに。
身支度のために部屋に上がろうと玄関のところを通ったら
ちょうどチャイムが鳴った。
あやねちゃんやちづちゃんが来るには少し早い。
も、もしかしたら・・・政府通知かも・・・。

恐る恐るドアを開ければ
「来たよ―――!」と千鶴ちゃんの元気な声が。
「ちょっとあがってもいい?爽子の部屋!」とあやねちゃん。

私の部屋に入るなり
二人が信じられない手際の良さで
事情の飲み込めない私をメイクアップしてくれて
鏡の中には、たしかに私なのだけど
なんだか少し明るくて可愛いそんな姿が写っていた。

「「誕生日おめでとう!爽子!!」」と二人が言ってくれて
こんな風に友達に誕生日を祝ってもらえることの幸せに感動する。

私の家を三人で出て待ち合わせ場所に向かって歩く。
歩いていたはずだったのだけれど
いろいろあって、今、待ち合わせ場所から
神社に向かって風早くんと二人で歩いている。
二年参りに風早くんと二人だけで行くことになって
どうしていいのかわからない。
きっと賑やかにみんなで行きたかったんだろうなあ・・・
ちょっと不機嫌そうな背中についていくので精一杯で
声もかけれずにただただ歩いていると
前から黒いロングコートの人が二人歩いてきた。
近づいてみると一人は女性で
すれ違いざまに「あの。」と私に声をかけてきた。

二三歩先を歩いていた風早くんが戻ってきてくれて
私と女の人の間に入って
「どなたですか?黒沼に何の用ですか!?」と
まるで私を守ってくれるみたいに前に立ってくれる。

「あ、私怪しいものではないんです。
 厚生労働省の一条ともうします。
 あ、やっぱり黒沼さん。黒沼爽子さんですね?」

「あ、はい・・・そうです・・・。」

「遅くなってしまってすいません。
 政府通知のお渡しに参りました。
 16歳のお誕生日おめでとうございます。
 そして、ご婚約おめでとうございます。」
そう言って一条さんは私に薄茶色の大きめの封筒を渡した。

「16歳の誕生日・・・政府通知・・・?
 黒沼、今日誕生日なの?」と
私の方を振り返って風早くんが問いかける。

「そ、そうなの・・・。」と答えながら
朝からあんなに気にしていたのに
風早くんと二人で初詣に行くことになって
かなり舞い上がってしまって
政府通知のことをすっかり失念していた自分に驚いている。

「政府通知の相手以外との恋愛は禁止って
 聞いたことあるんですけど・・・
 それを受け取ることで今俺と二人でいる
 黒沼が罰を受けたりなんてことないですよね?
 俺と黒沼はいま二人だけど、
 ホントはみんなで初詣に行くはずで・・・
 別に恋愛とかそういうんじゃないんで!」

「ああ、大丈夫ですよ。
 今お渡ししてその場にいたから罰なんてことないですし、
 そもそも特に罰則なんてありませんから。
 それにあなたとならなんの問題もありませんし。
 あなた、風早翔太さんですよね?」

「・・・え?なんで俺の名前を?」

「あなたにも届いてますよ、政府通知。
 案外ないんですよね、通知が届いたとき
 二人が一緒にいらっしゃるってこと。」

「・・・それって・・・もしかして・・・
 俺の通知の相手が・・・黒沼だってこと・・・ですか?」

「どうぞご自分の目でお確かめください。」と
一条さんは私に渡した封筒と同じものを
風早くんにも渡した。

風早くんはその封筒を受け取るなり
急いで封を開けて中に入っていた通知を取り出した。

「・・・黒沼・・・
 俺の政府通知の相手が黒沼だって・・・
 ここに・・・書いてあるよ・・・。」
と突然のことに驚いた顔の風早くんが私に
風早くんの政府通知を見せてくれる。

「・・・そんな・・・。」と
思いもしなかったことに言葉をなくす。
元々風早くんに気持ちを伝えるなんて
思ったこともなかったのだけれど
伝えなくても断られるということに
なってしまうのかもしれない。
だって風早くんと婚約なんて
そんなことあるはずないのだから。

「では、お二人ともに確かにお渡ししましたので。
 それでは、ホントにご婚約おめでとうございます。」
そう言って一条さんと
一緒にいたけれど一言も喋らなかった
多分同じ厚労省の男の人はそれぞれ一礼して
踵を返して去っていった。


「俺、政府通知の相手が黒沼で嬉しいよ。」と
ニッコリと爽やかに笑って風早くんが言った。

「わ、私も!」と、慌てて同意した。
もちろん嬉しくないわけなんかない。
けど、風早くんは本当に嬉しいの?

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