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  二次創作の文を置いてます。 駄文ばかりに付き読後の苦情はご勘弁を。 コメントのパスワードは「君に届け」です。
                       
   
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こんどは風爽!


拍手[3回]

   

   

18 風早視点

好きって言って、好きって言ってもらえて・・・
浮かれて調子に乗った。

「他の男に触らせるな」とか、告白して直ぐ言うことじゃねえよな。
て言うか、直ぐじゃなくても、なんてこと言ってんだ。
しかも黒沼に触ってるし、スケベが隠せてない!
せっかく「凄く好き」とか言ってもらったのに嫌われたらどうすんだ。

そんなこと言う前にもっと言うべきことがあんだろ、俺・・・

「変なコト言っちゃってゴメン!
 勝手に触っちゃってゴメン!
 俺、こんな、その・・・
 尊敬したり憧れたりして貰える様な
 そんなんじゃないけど・・・
 おれと付き合ってください!
 ずっと、ずっと大事にするから!」

けして軽い気持ちで言ったわけじゃないけど、
好きだって言って貰ったから
OKしてもらえると思ってた。

そしたらまた黒沼が固まってしまった。

「え?・・・・だ、駄目だったかな?」

「・・・はっ!えっ!?ち、違う、違うよ!
 ごめんなさい。私、風早君を好きで居るのを
 終わらせなきゃいけないって話をされると思って
 ここに来たから・・・その、思考がついていけてなくて・・・
 そしたら、全然違ってて・・・
 嬉しいのに、嬉しい気持ちに私が追いついてなくて・・・
 つ、付き合うっていうのはつまり
 私と、かっ、風早君が・・・お付き合いを・・・」

「うん。つまり、黒沼に俺の彼女になって欲しいって・・・」

「か、彼女!?」

あ、また固まった・・・
あーもー、何しても可愛いなあ、黒沼は・・・
って思ったら気が付いたら抱きしめてた。

さっき謝ったばっかなのに
また勝手に触っちゃってると思って
全然離したくなんか無いけど
離さなきゃと思ってたら、俺の腕の中から

「か、彼女にしてください・・・」って
小さいけどはっきりとした声が聞こえた。

黒沼に俺の上着をきゅっと掴まれて、
勝手に触っちゃってるけど
許してくれてるんだと思えて、
もう少し強く抱きしめてみる。
女の子がこんなに小さくて柔らかいんだと初めて知った。

「俺、黒沼の彼氏になれたんだ・・・
 すっげー嬉しい!
 どうしよう、離せそうにない・・・
 もう少しこのままで居ていい?」

「あの、私も、こんな夢みたいなこと
 ホントだって思えるのは・・・
 風早君がこうしてくれてるからなのかも・・・
 凄くドキドキもしちゃうけど、でも、嬉しくて、
 だから・・・」


しばらくそのままで、幸せでもう感動するくらいで・・・
うっかり時を忘れてたら、下校時間を知らせるチャイムが鳴った。

「ゴメン!遅くなっちゃったね!
 家まで送らせてくれるかな?」

「ええっ!?そんな気を使ってくれなくて大丈夫ですから!」

「気を使ってるんじゃなくて、
 彼氏の特権で!送らせて!」

「あの、でも、私、鞄が教室で・・・」

「あ、俺も置きっぱだった。
 じゃあ、とりあえず教室行こっか。」

廊下を並んで歩いて教室まで行くのさえ夢みたいだ。

「よかったー。俺、黒沼に嫌われてるのかと思って・・・」

「ええっ?!どうしてそんな!?
 風早君を嫌うことなんて絶対ないよ!
 って、前にも言ったことあるね・・・
 どうしてそんなこと思ったの?」

「!・・・いや、その、最近話さなくなって、なんとなく・・・」


バレンタインに俺だけチョコ貰えなかったからなんて
そんな恨みがましいこと、言えるわけない!


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