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  二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
                       
   
みあやさんのお誕生日に頂いたリクエスト
「9巻分岐の!wすきの意味がちがうと誤解してるあたりから互いにふられたと思い込み、
からの開き直り、からの分岐で、せつないのではなく、
なんかそういうの通り越してコミカルな空気?のが読みたいですw
完全パラレルでもよいし、流れくんだ感じでもよいし。
なんかもう・・・ふふふな風爽ちゃんください。」
を元に書き出したのですが、
どうにもコミカルでもふふふでもないんだけど
とりあえず書いてみた!!

なんか終わり方も中途半端な感じだけど
これ以上長くダラダラしてもなあということで。
続きはありません。

書きながら思いました。
「ああ、原作最高やな!」と。

そんでは、よろしかったらおひとつ~。




   

   




黄昏ロマンス



大好きな娘にふられてしまった。

知ってたのに、黒沼が恋愛感情で俺を見てないこと。
俺に対する気持ちは憧れとか尊敬とかで、
ずっと変わらないって言ってたのに。
黒沼がそう言ったら・・・そうなのに。

ピンには「あきらめちまえよ。」とか言われたけど
それも言われたからってそう簡単にできるわけもない。
ってか、多分俺にはできないんだと思う。

だって
黒沼に嫌いだって言われたとか
黒沼に他に好きな人がいて付き合いだしたとか
そういうことなら
百歩譲って
あきらめられたかもしれないけど・・・
それでも
あきらめられたって言いきれないくらい
ホント、あきらめきれないんだけど・・・

俺の事好きだと言・・・あ、言ってないか・・・
「俺が好き?」って誘導尋問にうなずいてくれたし
他に恋愛感情で好きな人がいるのでもないみたいだし。
たぶん三浦のことも意味が違う好きなんだろう、俺と同じで。
あ、ヤバイ、自虐ネタだった・・・胸がイタイ・・・。

ふられた今でも困ったことに大好きなんだ、黒沼のこと。


そりゃ、付き合えたり、
彼氏彼女になれたりできればよかったけど
告白したってダメなものはダメなんだ。
相手のあることなんだから。

黒沼に俺が黒沼のこと好きなんだって
知ってもらってるだけで
今のところは良しとしよう。
良しとするしかない。

でも、これっきり
黒沼と話もできなくなるのはイヤだ。
こんな事になったけど
これからも俺は黒沼に関わっていくし
黒沼のこと応援していく。
あ、もちろんできないこともあるけど。

俺との仲を誤解されたくないと思ってる黒沼を
また困らせてしまうことになるかもしれないけど。

あんなに泣くほど・・・

あれ?

そう言えば・・・俺が行ったとき
もうすでに泣いてたな、黒沼・・・
だから「何泣かせてんだよ!!」って
カッとなって三浦に掴みかかって・・・

なんでって訊いたら
俺のこと褒めてたのにって三浦が言って・・・
褒めてなんで泣くんだろう?

俺の告白に困って泣いたわけじゃなかったのか?
少なくとも俺が行くまでに泣いてたのは
別の理由でってことになるけど
三浦と黒沼と二人で俺の話をしてたってことだよな?
で、黒沼が泣いたって・・・
結局俺のせいで泣いたのか!?
さっぱりわからん!
なんでだ!?

三浦に訊いたら分かるかな・・・。
いや、なんか
『貞子ちゃんの乙女心の部分だから・・・』
とか言って教えてくんない気がする。
ホント、三浦は変に絡んできて何がしたいんだ?
いや、二人でいるところに突撃していったのは俺の方か。
それになー・・・
黒沼のことを三浦に聞くってのもなんか癪だし・・・。

考えてみたらいろいろ腑に落ちない。

そんで、明日から学校祭だし。
黒沼、クラスの大役担ってるし、
黒沼のことサポートしたいけど
もしかするとそれも迷惑かな?

迷惑だったとしても
やっぱり俺は黒沼が
大好きなんだ!



※※※※※※※※※※※※※※※※※※



大好きな人にふられてしまった。

好きでいられるだけでよかったはずだったのに
風早くんに好きな人がいるって聞いたら凄くショックで・・・
私っていつからこんなに図々しくなってたんだろう。

私が泣いてたから優しい風早くんは
私のこと好きだなんて言ってくれて・・・。
誰かが言ってたように嫌いじゃないって意味なのに。
私の好きとはぜんぜん違うのに。

ふられてしまったけど
ふられたら好きで居てはいけない
ということはないんだよね?
風早くんのこと好きで居ても良いんだよね?

挨拶しても平気かな?
挨拶返してくれるかな?
風早くんなら大丈夫だよね?
同じ気持ちではないけれど
一応好きって言ってくれたし
もともと同じ気持ちで
私のことを好きになってもらえるなんて
思ってなかったから私は大丈夫。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※



今日は学園祭一日目。
俺は黒魔術カフェのウエイターとかが仕事。
黒沼は黒魔術相談のブースにほぼ缶詰になるんだろう。
今日は顔も見れないかもしれないな。
そう思っていたら準備時間に
黒沼が俺のところにやってきた。
うつむき加減で俺の前に立つと
しばらくして意を決したように顔を上げ
俺の目を真っ直ぐに見つめた。
何を言われるんだろうとドキドキしてたら
「風早くん、お、おはよう!」と言った。

慌てて俺も
「お、おはよう、黒沼。
 今日は一日、大変だろうけどがんばって!
 黒沼なら大丈夫!応援してるから!」と言えば
大きな目をさらにまん丸く見開いてしばし佇んだあと
華が咲くような笑顔で微笑んで
「ありがとう!」と言うと、
すぐにもと来た方に戻っていってしまった。

あんまり可愛い笑顔だったんで
ぼーっと立ち尽くしてしまったが
また周りに見られてしまったかと
後ろを振り返るとどうやら誰も
黒沼に気づいていなかったようだ。
やったね、俺のひとりじめだ!
って、ふられる前となんにも変わってないな、俺。

それにしても黒沼からわざわざ
挨拶しにきてくれるなんて思わなかった。
よかった!
話もできるし応援しても良いんだな。

・・・だけど、あの時、
黒沼は誰に誤解されたくなかったんだろう。
少なくとも体育祭のときは
自分がつきあうとか考えられないっぽかったけど
あれから誰か好きなやつができたんだろうか?
かなり近くで黒沼のこと見てたつもりだったけど気づけなかった。
まあ、誰だかわかったところで
こればっかりは応援なんかできないんだけど。


模擬店が始まると俺たちのクラスの
黒魔術カフェは大盛況で、
特に黒沼の黒魔術相談は長い列ができていた。
大丈夫だろうか、結構疲れるんじゃないかな?
ウエイターも結構忙しいけど
黒沼は一人でやってるんだから大変だ。

「風早、ちょっと早いけど交代しよう。」
と三浦がやってきた。
ウエイターの交代の時間までまだ30分ほどある。
「え、なんで?」と訊けば
「もうすぐ貞子ちゃん休憩なんだ。
 風早、激励してあげてよ。
 貞子ちゃんすごい頑張ってるからさ。」と言う。

何言ってんだ?
黒沼が頑張ってるのなんて俺だって知ってる!
だけどふられた俺が激励に行ってなんの意味があるっていうんだ?

「あのさ・・・貞子ちゃん、誤解してるんだよ。」
と言う三浦が『俺は全部分かってるんだ。』みたいでムカつく。

「風早、俺のことが気に入らないんだよな?
 どうやら俺が余計なことしたっぽいからそれも仕方ないと思うよ。
 だからそのお詫びにこれだけは風早に言っときたいんだ。
 あの時貞子ちゃんが泣いてた理由なんだけどさ・・・。
 俺、まさか風早が貞子ちゃんのことを好きだなんて思わなかったから
 『風早、好きな子いるよ。』って言ったんだよ。
 そしたらあんなふうに泣いちゃって・・・。
 分かるだろ?どういうことか・・・
 俺は風早のことも貞子ちゃんのことも好きだから
 ふたりには幸せになってもらいたいんだよ。」

なんだって?俺に好きな子がいるって?
居るけども・・・それ黒沼のことだし・・・
でもこれ、黒沼は自分のことだと思ってないよな?
そんで、泣いたってことは・・・んん?

「もう一回『好きだ。』って言ってちゃんと
 貞子ちゃんをモノにしろよって言ってんの!」

「でも、俺、ふられたんだけど・・・。」

「まだそんなこと言ってんの?!
 あきらめんの?貞子ちゃんのこと。
 んじゃあ、俺、もっかい貞子ちゃんにアタックしちゃうよ!?」

「だ、だめ!!」

「うん。じゃあ、行ってきなよ、貞子ちゃんのとこに!」

「う・・・言っとくけど三浦に言われたから行くんじゃないからな!
 俺が黒沼のこと、あきらめるなんてできないから行くんだから!!」

「わかってるよー、俺は早めにウエイターの交代に来ただけだからさ。」



※※※※※※※※※※※※※※※※※※


黒魔術相談のブースの黒い幕をそっとめくって
「黒沼。」と声を掛けると
「わわっ・・・」と慌てた黒沼の声がして
小さな筒っぽいものが足元に転がってきた。
拾い上げてみたら見覚えのあるおみくじだった。

「あ、ありがとう。拾ってくれて・・・。」

「これってもしかして・・・あの時のおみくじ?」

「それ持ってると元気もらえるので
 今日は大役だから、その・・・お守りみたいな感じで・・・。
 あ、勝手にこんなふうに使っちゃってごめんなさい・・・。」

「よかった・・・。
 あの時は誕生日プレゼントにしちゃしょぼいって思ってたけど
 そんなふうに黒沼の役に立ってるんなら・・・よかった!
 まあ、しょぼいのはかわんねえけど。」

「そ、そんなことないよ!私の宝物なので!!」

「ところで・・・ちょっと話、いいかな?」

「え?風早くんも相談?」

「うん、まあ、そう・・・。」

「いいよ。風早くんは特别なので。」

「俺、特别なの?黒沼にとって・・・。」

「え?うん!それはもう、なんていうか
 誰よりも特别!!だよ!!
 あ・・・でも、相談ってもしかすると
 好きな人のことなのかな・・・。
 だとすると・・・役に立てないかもしれない。」

「やっぱり俺、そういう意味じゃ
 黒沼の特别になれないのかな?」

「・・・そういう意味って・・・?
 私の中で全てにおいて風早くんは特别だよ!?」

「でも、やっぱり俺が好きなのは迷惑なの?」

「迷惑かけてるのは私の方で
 風早くんの好きな人に誤解されたりしたら申し訳ないので・・・。」

「・・・俺の好きな人って誰のこと言ってんの、黒沼?」

「誰かまでは聞いてないんだけど・・・。」

「俺は黒沼が好きだって言ったよね?」

「それは嫌いじゃないって意味だって・・・。
 誤解されるからほんとに好きな人にしか
 好きって言わないほうがいいよ。」

「だから俺はほんとに好きな黒沼にしか好きだって言ってない。
 でも、俺も悪かったよ。
 あんな他のやつの居るとこで言うべきじゃなかった。ごめん。
 それと、三浦は俺の好きな人知らなかったんだよ。
 居るとは言ったけど誰とは言わなかったから。」

黒沼はポカンと口を開けて
しばらく俺の言葉の理解に励んだあと
キュッと真一文字に口を閉じ
大きな目を更に見開いて俺を凝視しながら
徐々に顔を真っ赤に染めた。

「俺、黒沼のことあきらめるなんてできないからさ
 黒沼にも俺のこと好きになってほしいんだけど・・・
 待っててもいいかな?」

「・・・・え?待って・・・?」
と黒沼がなにか言いかけた時、
相談ブースの入り口の幕が開いてジョーが入って来て言った。

「貞子ー、休憩終わりな!次の人入れるぞー。
 ん?あれ?風早、何してんの、ここで・・・?」

「え?いや、何って・・・」
と、俺が言い淀んでいると
「は、はい!次の人に入ってもらってください。
 お待たせしました!!
 このあとも黒魔術相談、が、がんばります!!」
と、黒沼が言ってジョーが客を呼びに行った。
俺は「じゃあ、応援してる!」と言って反対側の幕をくぐってブースの外に出た。

中から黒沼の「ありがとう!」が追っかけてきた。

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