翔太くんが大学に行ってて、私一人でお留守番していたら
お隣のあやねちゃんが「うちでお茶でもどう?」と誘ってくれた。
なんとなく色々お話してたら、あやねちゃんに、
「風早ってキス上手いの?」って訊かれたところから始まって・・・
「え?どーかな?わからないけど、キスしてもらったらとっても幸せな気持ちになるよ。」
「わ~、爽子にそんなこと言わせるなんて風早もやるわねえ~。」
「この間、その・・・いつもと違って・・・ふ、深いキスっていうのかな・・・
初めてそういうの貰っちゃって・・・ちょっと驚いちゃって・・・」
「え?!ちょっと爽子・・・それ、マジなの?」
「う、うん・・・びっくりしたなー・・・キスって唇が触れるだけだと思ってたから、
その・・・深いキスっていうのがあるって知って・・・なんか、凄いなあって・・・」
「キスでびっくりって・・・爽子、風早と同棲してるんだよね?
部屋にシングルベッドひとつしか無かったし、あの狭いベッドで
いつも一緒に寝てるんだよね?」
「え?違うよ。あのベッドは翔太くんのだよ。
あのベッドで一緒になんて寝てないよ。」
「え?そうなの?」
「居眠りしちゃって、翔太くんが私をあのベッドに寝かせてくれてことはあるけど、
その一回だけだよ、私があのベッドに寝たの。」
「爽子は何処に寝てるのよ?」
「・・・!・・・あ、あの・・・お布団を敷いて、床に、敷いて、そこに・・・」
「あ、じゃあ、そっちで?」
「ん?」
「爽子が寝てるとこに風早が来るんだ。」
「え?・・・ええ?・・・」
「風早がきて、『しよ♡』って?」
「・・・そ、それはもしかすると・・・『せ』の付く行動のことを
言おうとしてますか?あやねちゃん・・・」
「あー・・・まあ、そうね・・・」
「それは、しない約束になってるの。」
「え?してないの?これからもしないの?」
「11月15日まではしてはいけないの。そういう約束なの。」
「何かの記念日なの?11月15日って。」
「一緒に住み始めて6ヶ月の、うん、記念日といえば記念日かな?」
「6ヶ月も我慢させるんだ、風早のこと・・・」
「え?我慢してるのかな?」
「してるでしょう、そりゃあ・・・あんだけ爽子大好きオーラ出してる風早だよ、
それにあたしの見たところ、結構風早はムッツリスケベだと思うし。
そりゃもう今すぐにでもやりたいけど約束だから我慢してんじゃん。」
「が、我慢させちゃってるのかな、私・・・・」
「風早はさ、爽子の事好きだから、ちゃんと約束守ろうと思ってんだと思うよ。
だからさ、ちゃんと約束守り通せたら爽子からご褒美あげたら?」
「え?ご褒美?な、何をあげたらいいかな?」
「そりゃあ、一番欲しい物あげんのが一番でしょ!」
「うん、うん・・・それって?」
「――爽子は風早としてもいいと思ってるの?」
「え・・・その・・・したこと無いから、よ、よくわからないんだけど・・・きっと・・・
きっと、翔太くんとなら・・・したいんじゃないかなって・・・思う・・・よ。」
「よし!!爽子!11月15日に渡すプレゼント、買いに行くよ!ドラッグストアに!!」
「え?ドラッグストア?」
あやねちゃんは、プレゼントを選んでくれて、使い方も教えてくれて、
さらに、女の子に「つけてあげる。」と言われたら、男の子は喜ぶとか、
いろいろ教えてくれました!
ありがとう、あやねちゃん!
翔太くんに凄く我慢させてしまってたみたいだから、私、頑張るよ!!
(ガッツポーズ!!)
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