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  二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
                       
   
AAA、大変ご無沙汰でございます。
風早先生と高1の爽子ちゃんの話ですよ~。
読んでるうちに思い出すかもしれないので
よろしかったら読んでみてくださいませ。


   

   


26 晦日

今年の冬は例年以上に寒く荒天が続いた。
朝から犬の散歩に行くのは難しい状況だ。
黒沼も流石にご両親にジョギングを止められているらしい。
そんな現状報告のメールのやり取りが
冬休み中の俺達をつなぐ唯一のものとなってる。


俺はいい年の社会人になっても相変わらず
父ちゃんに雪かきを強要されていた。
「うちに居るからには何歳になろうと
 うちの手伝いをするのは当然だ。」
と言われたら返す言葉もない。
やってもやっても後からガンガン雪が降ってくるんだから
終わりなんかあるわけがない。

結局クリスマス以降黒沼に会えないまま
年の瀬を迎えようとしている。

大晦日は黒沼の誕生日だ。
実はこっそり調べたんだ。
副担任が生徒の誕生日を調べるのなんて
正直造作も無いことだったんだが
ものすごく悪いことをしているようで
罪悪感半端なかった。

そんな思いをしながら知った誕生日に
雪かきの合間にこっそり買いに行った
プレゼントを渡しに行きたい。
だけど家に持っていくわけにもいかない。
副担任が生徒の家に誕生日プレゼントを持っていくのは
どう考えてもおかしいよな。
どうしたものか・・・もう明日なのに。

そんな事考えながら雪かきをしていると
俺の携帯が着信を知らせて震えた。
もしや黒沼?と思って携帯を見ると
「龍」との表示、なんだろうと思いつつ

「もしもし、龍?」と電話に出れば

『残念でした。あたしだよ!』と吉田の声がした。

『あんたさ、明日がなんの日か知ってんの?』と
相変わらずのでかい声だ。

「明日は・・・大晦日だろ?」といえば

『チッ!』と舌打ちされた。

『爽子に訊いたら、あんたは知らないって言ってたんだけど
 ほんとに知らないの?メアド知ってんでしょ?!』

「いや、知ってるよ!黒沼の誕生日だろ!
 あ、そっか、メアドか・・・。
 実はこっそり調べたんだよ・・・。」

『えっ!?キモっ!!』

「キモっ・・・って、ひど・・・。」

『こっそり調べるくらいなら、直接爽子に訊けばイイじゃん!
 なんであんたらお互いそんな遠慮がちなんだよ、イライラすんなー!
 あたしは爽子の幸せが第一だからね!
 あんたの信条とか知ったこっちゃないんだ。
 あんたがつきあえないって言うから
 爽子は彼女でも恋人でもないとか言ってるんだ。
 そんなん、秘密でいいからつきあえばいいじゃん!』

「吉田もそう思うんだ・・・。三浦にも言われたんだ。」

『それで、プレゼントは用意してんだろうね?
 明日爽子をちょっと貸したげるからちゃんと渡せよ!』

「どうやって渡そうか考えてたんだよ。ありがと、吉田。」

『アンタのためじゃないから。あたしは爽子が喜ぶなら何でもするの!』

吉田からのかなり一方的な電話はブツッと切れた。
ほんとに吉田は黒沼大好きだな。
全然俺も負けてないけど。
だから明日、やっぱりちゃんとつきあおうと言おうと決めた。


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