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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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風早先生です。

あー、びっくりした!
書いてる私がびっくりした。
何言っちゃってんだよセンセー!!!






15 湧出


廊下に出ると、小走りで階段へと曲がっていく黒沼の後ろ姿が見えた。
走っているとなると厄介だ。黒沼は結構足が速い。
俺は全速力で走った。教師が廊下を走るとか言語道断だが仕方ない。
俺が黒沼を傷つけるとか、そんなこと絶対我慢ならない。

階段にたどり着いてももう黒沼の姿はない。
誰も居ないのをいいことに手すりを飛び越えて一階層下の階段に降り立つ。
手すり越しに頭を出して更に下を見れば、そこに黒沼を見つけて、
「黒沼!そこに居て!!」と言えば、
黒沼が驚いた顔をして俺を見上げて固まった。
もう一度手すりを飛び越えて黒沼の側に降り立つ。

「あ、危ないですよ、先生。」と、尤もなことを言われて、
「しょうがないよ。どうしても黒沼に追いつきたかったんだから、俺。」
と言う俺の言葉を聞いてびっくり顔のままの黒沼が、
「・・・・先生、私の名前ご存知だったんですね。」なんて言う。
今度は俺が驚いて言葉をなくした。

「――・・・は!?名前?!そんなの知ってるに決まってるよ!」

「風早先生・・・私のこと、委員長としか呼んでくださらないから・・・」

「爽子・・・黒沼爽子、でしょ?」

「・・・したの名前まで知っててもらってたなんて・・・
 苗字すら委員長になる前に呼ばれたけど、それから呼ばれないから・・・・
 忘れられてるのかと思ってた・・・。」

「わ、忘れるわけないじゃん!!
 いや、その、俺が黒沼を委員長って呼ぶのは・・・
 三浦にからかわれたのが・・・まあ、ちょっと、ある程度図星で・・・
 それが恥ずかしかったからで・・・。
 だけど、女子の名前だけすぐ覚えたとかじゃなくて・・・
 ――黒沼には入学式の前に逢っただろ?
 で、なんて名前なのかなって気になってて・・・
 黒沼の名前だけは・・・一番最初に覚えたんだよ・・・」

なんて言ったら、黒沼が真っ赤になって黙りこむ。
俺が黒沼の名前を忘れてると思ってたとか言うから
思わず、何かすごく特別に思ってたみたいなこと
言っちゃってんじゃないかな、これ!?

「いやっ!あのっ!み、三浦が・・・
 『何であんな追い払うみたいなこと言うんだ』とか言うから、
 俺は全然そんなつもりはなくて、
 黒沼を追い払うとかそんなことあるワケなくて、
 黒沼がそんなふうに思ってたら困るから・・・。」

ああ、もう・・・
言えば言うほど黒沼が好きだって言ってるみたいだ・・・

「・・・風早先生、ダメですよ、誰かれ構わずそんなこと言っちゃ・・・
 なんだか大事にされてるとか、特別に思われてるとか・・・
 そんなふうに勘違いしたくなっちゃいます・・・私だって女の子なんです・・・。」

「だっ・・・誰かれ構わずじゃないよ!黒沼だからだよ!!」

「・・・こ、この前のボールが当たった時だって・・・
 お嫁に貰ってくれるとか、軽々しく言ったりして!」

「あんなこと、黒沼以外に言ったりしない!!!」

「痣が残ったら責任とってだなんて・・・」

「痣なんかあろうがなかろうが黒沼だったらお嫁に欲しいよ!!」


びっくりした。
自分で自分が信じられない・・・
これ、言っちゃダメだろう・・・

そりゃあ、本心だけど。
本心だからこそ隠しておくつもりだったんじゃないのか、俺!

溢れでてしまった言葉にもう後戻りはできないって思う。

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