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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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またまたケントと風早先生の会話の回です。
どうもこの二人のやり取りが好きなようです、私。






17 全然  


黒沼を家まで送って、別れ際に黒沼の極上の笑顔を見れて
幸せな気持ちで自宅に帰り着いた。

でも、やはり一人になるとこれでよかったんだろうかと考える。
今すぐ付き合わないと言っても
思いっきり信条に外れたことをしているのは
もちろん俺だって分かっている。

だけど・・・黒沼も俺の事好きだと思ってくれてたって分かって
抱きしめるだけで止まれた自分を褒めたいくらいだ。
いい年して全然女の子に免疫ないから
暴走してしまいそうでホント、俺、危ないと思う。
女の子ってあんなに小さくて細くて柔らかいなんて・・・
しかもいい匂いするしほんとヤバイ。

今まで、黒沼は教師としての俺に好意的なんだと思ってたけど
俺と同じ気持で好きだと思ってくれてるんだと分かっちゃうと
あんまり側に居るとタガが外れてしまいそうで危うい。
でも黒沼を不安にさせたくはない。
どのくらいの距離感で居るのがちょうどいいんだろう?

それに今まで生徒だからという理由で断ってきた女生徒は、
生徒である黒沼と気持ちが通じあってるって知ったらどう思うだろう。

あえて知らせる必要はないと思うし、
黒沼が生徒でなくなるまで内緒にしといた方がいいだろう。
知られてしまったら『あんなカッコつけたこと言っといてそれかよ。』
って言われるだろうけど実際そうだから弁解の余地はないし、
俺は別になにを言われたって構わない。
でももし黒沼に何か危害を加えたりとか
そんなことがあったら大変だし・・・。
女生徒が俺のことでそんなことしたりしないとは思うけど。


でも、なんだかんだで俺を後押ししてくれた
三浦にだけは一応話しておこうと思う。


ってことで翌日、三浦に話したら、

「そーなんだー、おめでとー!
 まあ、俺はふたりが両思いなのは知ってたからさ、
 センセーさえその気になったらこうなるのは分かってたんだけどね。
 そんで、センセー、この場合付き合ってはないんだから
 彼氏彼女でも、ましてや恋人でもないんだよね?
 ふたりは何なの?」

そんなこと訊かれても、俺のほうが訊きたいくらいだ。

「あ、あれか?心の恋人ってやつ?」
俺に訊いといて自分で答える三浦。
って・・・『心の恋人』って、なんか恥ずかしい!

「あー・・・名称は必要なのか?恥ずかしいからやめてくれよ。」

「貞子ちゃんは言いそうにないけど、よく聞くじゃないっすか、
 『私ってあなたの何なの!?』って、女の子に詰め寄られるとかさー。」

「黒沼はそんなこと言わないんだし、俺の気持ちは伝えてあるし、
 問題ないと思うんだけど?」

「今は気持ち伝え合ったばっかだからいいけど、
 暫くして落ち着いたらそんな中途半端じゃ
 女の子は不安になっちゃうこともあるかも知んないっすよ?」

「え?そういうもんなの?」

「恋人になればいいじゃないですか!
 『卒業までは秘密にするけど。』ってことで。
 恋人同士なんだって思えるのと思えないのとじゃあ
 安心感が結構違うと思うんすけど。
 俺、センセーが貞子ちゃんを不安にさせるんなら
 センセーのこと後押しなんてしなかったっすよ!」

「俺も黒沼を不安にさせたいわけじゃない!
 そんなの当たり前だろ・・・。」

「センセーってモテる上に大人なくせに全くもう・・・」

「そうだよ!悪かったな・・・
 大人だけど恋愛経験って全然ないんだよ。
 だからどうしたらいいのか分からない・・・。
 俺は黒沼が好きだけど俺が居ることで
 黒沼の高校生としての新しい経験や出会いを邪魔したくはないんだよ。」

「・・・ふーん、そうっすか。センセー、貞子ちゃんがこれから
 同年代の他の男好きになったら身を引こうとか思ってんすか?
 物分りがいいんですねえ、センセー。
 俺だったらその娘の事ほんとに好きなら絶対渡さないっすけど。」

「だったら三浦は黒沼が好きだったのに
 なんで俺の後押ししてくれたんだよ?」

「俺はこの若さにしてセンセーより女の子と付き合ったりとかは
 してきてますけどね、でもまだまだ分かんないことばっかです。
 貞子ちゃんがセンセーの事好きだって聞いたら応援したくなったし、
 あやねちゃんが気になって、好きになって・・・
 そしたら貞子ちゃんに対する気持ちとは違うなって思ったし・・・。」

「じゃあ三浦の黒沼への気持ちは
 友達に対する気持ちだったってことなのか?」

「まあ、そーっすけど・・・ただの友達じゃあないですよ!
 貞子ちゃんは特別大事な友達です!
 絶対幸せになってほしいから・・・。
 だから貞子ちゃんがセンセーを好きで、
 センセーも貞子ちゃんを好きなんだから
 センセーが貞子ちゃんを幸せにしてくれると思ったんすけど
 ――間違ってたっすかねえ・・・。」

「俺だって黒沼には幸せになってほしいよ!」

「そこは『幸せにするよ!』でしょうがー・・・
 放課後俺なんかと喋ってないで一緒に帰ったりとかすればいいのに。」
 
「いや、だから付き合ってないのにそんなことできないよ。
 それに黒沼はいつも吉田と矢野と帰ってるし・・・。」 

「じゃあ貞子ちゃんがセンセーの気持ちを聞いた以外
 何にも変わってないんじゃないですか?」

「いいんだよ、それで。だって付き合ってないんだから。
 俺は黒沼が好きだけど、黒沼の高校生活を縛りたいわけじゃないんだよ。
 もしこれから、黒沼に俺じゃない好きな奴が出来たら・・・
 きっとそいつが黒沼を幸せにするんだろうし、俺の出る幕じゃない。
 でも、もし、卒業するときまだ黒沼が俺を好きだって言ってくれるなら
 その時改めて・・・言えるようになりたい。」

「・・・まあ、貞子ちゃんがいいんなら俺が口出すことじゃないっすよね。
 でも・・・貞子ちゃんを泣かせたりしたら友達として黙ってないっすから、俺。」

「俺だって出来れば俺が黒沼を幸せにしたいって思ってるよ。
 でも、こんなおっさんな上にまだ2年以上も内緒にしとかなきゃなんないなんて、
 それで自信満々に『俺が幸せにする』なんて言えないよ。」

「ホント、センセーってモテる上に大人なくせに全くもう・・・。」

そう言われたってなあ・・・
黒沼が俺をずっと好きでいてくれる自信なんて全然ないんだよ・・・

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