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  二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
                       
   
やっと両家の顔合わせです!
よろしかったらおひとつ~



   

   




7 両家の顔合わせとそのあと・・・


今日は1月10日。
あれから10日、両家の顔合わせと言う運びとなった。

今日は私の方は両親と私、
風早くんの方はご両親と弟さんがお見えになるとのこと。

まだまだ全然実感なんてわかないんだけど
私達は婚約者ということになって、
やはり結婚ということになると
家同士のつながりということにもなる。

だけどもし今日の顔合わせで風早くんのご両親が
息子の嫁にあんな陰気な娘は認められないって思われたりしたら
この夢みたいなお話はなかったことになってしまうかもしれない。

そう思ったらものすごく緊張してしまっていたのだけれど
顔合わせをする料亭について、通された部屋には
先に風早くんのご家族がいらしていて
その中の風早くんは今まで見たこともないくらいの緊張の面持ちで、
もしかすると私よりも緊張しているかもしれない。
「風早くんも緊張してるんだ。」と思ったら
不思議と私の緊張は少し和らいだみたい。

実際にお会いしてみるとお母さん同士はすぐに仲良くなって
とても和やかないい雰囲気なんだけど
お父さんは「爽子、結婚なんてまだ早いんじゃないかなあ?」と
ずっと涙ぐんでいる。
そんなお父さんに風早くんのお父さんが
「もちろん結婚はまだまだ先のことです。
 翔太もまだ高1で、経済力もなにもまだないです。
 ちゃんと家庭を守れるだけの男になってから
 お嬢さんをお迎えできればと思ってます。」
と仰ってくださった。

「あ、あの!風早くんのお父さん!!」と私が言うと

「ん?」とこちらを真っ直ぐに見て私の話を聞こうとしてくださる。

「わ、私で良いのでしょうか・・・?」

「良いも悪いも今日あったばかりで分からんが
 翔太は爽子さんのことが好きらしいから
 それが一番なんだと思うが。」

「お父さんにもそんな話を!?
 本当に本当のこと・・・なんでしょうか・・・?」

「なんで父ちゃんに訊くんだよ!
 本当のことだってば、黒沼!!」

それを聞いたお母さんが言った。
「え!?そうなんですか、良かったわねえ爽子。
 爽子も翔太くんのこと好きなんですよー。
 翔太くんは見るからに好青年ですものねー。」

「え?そうなの、黒沼。俺のこと・・・好き?」

「え?うん、もちろん風早くんのこと・・・。」
『大好き。』と言いかけて、双方の両親と風早くんの弟さんの前で
何を言おうとしてるんだろうと気づいて、口を閉ざして頭に血が上った。

「そ、その・・・あとで、風早くんにだけ・・・言います。」
とだけこっそり言った。

今度は風早くんのお母さんが
「まあ、お兄ちゃんなんにも言ってくれないから知らなかった。
 お父さんも教えてくれないんだから・・・。
 でも、ふたりともいいわねえ、相思相愛なのねえ。」と。

言わなくてもわかってしまっている。
私が言わなくてもお母さんが言っちゃったものね。
双方の両親が何となく微笑んで見守ってくれているようで
なんかもう恥ずかしくていたたまれない。

昼食を終えて今日の顔合わせはお開きとなったのだけど
私は両家のお母さんに
「ふたりでデートしてきなさいよ。」と言われて・・・
風早くんは両家のお父さんに
「わかってると思うが高校生らしい真面目な付き合いをするように」と言われ、
「も、もちろんだよ!」と答えると
「よし行ってこい。」と送り出されたらしい。

そして今、街の片隅でふたりで佇んでいるんだけど・・・
デートって・・・何をすれば良いんだろう。
風早くんは知ってるのかな・・・?
デートしたことあるのかな・・・?

「く、黒沼・・・どこか行きたいとことか、ある?」

「え?えと・・・デートだよね。
 どういうところに行くものなのか知らなくて・・・」

「いや、実は俺も初めての事でわかんないんだけど、
 別にどこに行かなくちゃ行けないってもんでもないんじゃないかと思って
 黒沼が行きたいとこあったら一緒に行ってみようかなって。」

「風早くんも初めてなの?・・・デート。」

「え?初めてだよ。俺、付き合ったこととかないから。」

「そーなんだ・・・。」

「そーだよ!女の子とふたりだけで出かけるのなんて
 あの二年参りが初めてで、今日が二回目。どっちも黒沼とだよ。」

「ええっ?!や、なんか申し訳ないな・・・。」

「申し訳なくなんかないの。
 俺は黒沼が好きなんだから嬉しいんだよ。
 あ、そう言えば・・・
 俺にだけ言ってくれるんだよね?」

「え?」

「俺のこと好きかどうか。」

「・・・そんなの、お母さんが言っちゃったし分かって・・・。」

「黒沼から直接聞かないとわかんないなー。」

「え・・・ええっ!?風早くん・・・聞きたいの?」

「もちろん聞きたい。
 お母さんに聞いて分かってるし安心して聞けるからなおさら聞きたい。」

「えっと、えっと・・・ここで・・・?」

「あはは・・・そうだね、こんなとこにいたら風邪引いちゃうよね。
 昼食べたばっかでなんだけど、お茶でもしようか?」

「え?う、うん・・・。」と答えたけど
風早くんとふたりでお茶するなんてそれだってもうドキドキする。
しかもそこで私の風早くんへの気持ちを言うなんて・・・。

「あ・・・聞きたいのはホントだけど、難しかったら今じゃなくていいよ。
 いつか聞かせてもらえれば嬉しい。」と
風早くんが私の様子を見て言ってくれる。
優しいな~、ほんとにこんな素晴らしい人が私の婚約者だなんて夢みたい。
それに、ご両親も私じゃだめだっておっしゃらなくてよかった~。

この日のデートはお茶を飲んだだけで終わった。
喫茶店で結構長い時間ふたりで色んな話をして
信じられないくらい私は楽しかった。
風早くんはどうだったかな、楽しいって思ってくれてたらいいな・・・。

結局私から気持ちを伝えるのはできなかったけれど
いつかちゃんと言えるようになろうと思う。
だって風早くんは何度も何度も伝えてくれたのだから。
でも、お母さんのおかげで風早くんが私に
片思いしてるっていう誤解はとけたみたいで良かったなあ。

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