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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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今回から大学に、とか前回書きましたが・・・
行ってません!ごめんなさい!!
多分次回も行かないかな?
行き当たりばったりで書いてるんだから
もう次回のことは書かないことにしよう!そうしよう!







8 何かと凄い黒沼に俺がしてあげられることはあるだろうか?


そろそろ大学が始まるなと、大学のHPを見てたら、
昨年度の入学式の写真が載ってて、びっくりした。

なんか、男は皆、スーツを着てる。
大学なんて普段着で行くんだと思ってたんで、
服のことなんて考えもしなかった。
家電のシングルライフセットを買ったばかりの俺に
スーツなんか買う金があるわけがない。
別にスーツじゃなきゃダメってわけでもないんだろうし、
入学式は、なるべく地味な目立たない服で
出席しようかと思ったところでケイタイが鳴った。

『お父さんの若い頃のスーツを何着か送ったので入学式に着なさい。
 若い頃はお兄ちゃんみたいな体型だったから、多分サイズは合うと思うよ。』
と、母さんからのメールで、あまりのタイミングの良さに
母親って息子の考えてること分かっちゃうのか、すっげえななんて思ってたら、
後から聞いた話では、実家の方には紳士服の店からやたらとDMが来てたらしい。

翌日、届いた荷物からスーツを取り出し並べて悩んでたら、
「わ~、これを着た風早君、見てみたいな~。」
なんて黒沼に可愛くおねだりされて、
いや、黒沼にそんな気はなかったんだろうけど、
ちょっといい気になって、
「じゃあ、俺はどれでもいいから、黒沼決めてよ。」と
送られてきたスーツをとっかえひっかえ着てみせる。

「やっぱりこういうのを着ると大人っぽく見えるね!」
「わー、とっても似合うよ、かっこいいよ!」
「私はこれが風早君に一番似合ってると思うよ!」
なんて言われて、自分の顔がだらしなく緩むのが分かる。
お世辞に決まってんじゃないかって思いながらも、
黒沼に褒められたら嬉しいって思う自分をどうにも出来ない。

だらしない顔した俺の足元に黒沼がすっと跪いて屈みこむ。
なんかすっごいドキドキしながら、何事なんだろうかと思ってたら、
「少し丈が短いみたいだね。
 あ、これなら少し出せそうだよ。
 荒井先生のとこでソーイングセットとアイロン借りてきてくれたら私直せるよ!」
と、俺のズボンの裾をめくりながら言ってくれる。
親父の若い頃とほぼサイズ同じと言っても、やっぱ足は俺のほうが長いんだな!
って、そこじゃなくてー・・・

「そんなことも出来るの?凄いな黒沼・・・
 でもそんなことまでしてもらっちゃ・・・」と言えば、
「ズボンが短いのは残念だから、それさえ直せば完璧にかっこいいよ!!
 風早くん、入学初日からモテモテになっちゃうかもね?
 ね、どうせなら完璧にかっこ良くしようよ!」って。

褒められるのは嬉しいんだけど、
なんで俺がモテると黒沼が嬉しそうなの?
まだ実際にモテたわけじゃないんだけど、
黒沼は俺に彼女作って欲しいのかな?
俺はそんな気には全然なれないんだけど・・・

ちょっとがっくりしながら
「じゃあ、よろしくお願いします。
 でもさあ、俺黒沼にいろいろやってもらうばっかりで、
 なんか申し訳ないんだけど・・・
 何か俺が黒沼のためにできることって無いのかな?
 俺に出来ることなら何でもやるから言ってよ。
 黒沼のためになること何かしたいんだよ。」と言ったら
黒沼は、目をまんまるに見開いて不思議そうな顔をして、
「え?私のために?
 風早くんがこの部屋に住み続けてくれるのが
 私の望みなんだけど・・・それ以上なんて・・・。」と答える。

「でもそれじゃあ、俺何にもしてないのと一緒だよ。」

「え、う~ん・・・それじゃあ・・・あ、でも・・・これはちょっと・・・
 あまりに欲深な望み過ぎて、やっぱりお願いできないよ・・・」

「え?なに?なに?それ、俺にもできること?」

「うん・・・風早くんにしかできないんだけど・・・・」

「教えてよ。聞きたいな、黒沼の欲深な望みってなんなのか。」

「う、うん・・・あのね・・・なるべく長い時間私と・・・一緒にいて欲しいの・・・」
そう言った黒沼は、俺の顔を一瞬覗き込んだ後、両手で顔を覆ってしまい、
「あ・・・ご、ごめんなさい!やっぱり忘れて、忘れてください!!」
そう言って、俺と目を合わせてくれなくて、ひたすら「ごめんなさい。」を繰り返す。

「謝らないでよ、黒沼・・・どんな凄いお願いされるのかと思ったのに・・・
 なるべく長い時間一緒にいて欲しいなんて・・・俺の方がお願いしたいよ。」

「え?」って言って、そっと俺の方を指の間から窺い見る。

「・・・だって・・・これって・・・大学が終わったらなるべく早く帰ってきて欲しいとか・・・
 アルバイトも終わったらなるべくまっすぐ帰ってきて欲しいとか・・・
 そういう我儘なお願いなんだよ・・・」

「うん。でもさ、俺も黒沼となるべく長い時間一緒に居たいからさ、
 そんなのお願いされるまでもなく、そうすると思うよ、俺。」

かなり照れくさいけど、ちゃんと分かって欲しいから
頑張って伝えようと思って言ったんだけど、伝わったのかどうか・・・

「ほ・・・本当に?」

「お、俺がそうしたいからそうするんで、
 黒沼にお願いされたからじゃないから、
 結局、これも黒沼のためになんかしたことになんないんだけど・・・」

「風早くんって、ほんとにいい人!!
 でも、あの、なるべくだから、む、無理はしなくていいからね!!」

荒井さん言ってたよな。
黒沼、寂しがりなんだって。
一人で居るのが嫌なだけなんだよね。
俺とは言ってることは同じでも
意味合いはぜんぜん違うんだよね。

そういえば・・・一緒にいたいと思ってくれるんなら・・・
どうして、御飯作ってくれるのに一緒に食べてくれないんだろう?

いつもこたつの上に、キッチリ一人分用意してあるから、
一緒に食べるの嫌なのかなとか思ってたんだけど・・・
一緒に食べれたら嬉しいよなー・・・

そう思って訊いてみたら、予想外の答えが返って来た。


「私、食事をする必要がないんです。」



そーかー、そーなのかー・・・
俺は触れるけど、やっぱり実体はないのかな?

「必要はないんですけど、食べれないわけではないと思うので、
 風早くんのお望みとあらば、一緒に食べてみようかな・・・」

あれ?結局俺の望みを叶えてもらってる?

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