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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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風早君のお誕生日当日だけどまだ
プレゼント(と言うかお弁当)は渡さない。






12 爽子視点

授業が終わると風早君が私の方を見てにっこりしてから
先に教室を出て行ったので、机の上を急いで片付けて、
私も屋上への階段のところへ向かった。

あの時と同じように風早君が階段に座って私を待ってくれていた。
「お待たせしました。」と言ったら
「座って。」とすぐ隣をポンポンと手のひらで叩く。
「お邪魔します。」とそこに座ってみたら
思った以上に近くて横にずれようとしたら、
「ダメ。」と腰に腕を回されてまた心臓爆発するかと思ったけど、
今回も何とか爆発には至らなかった。よ、よかった・・・

「あんまり時間ないから、また早速本題に入るけど、
 昨日黒沼が言ってたことで、ちょっと気になることがあって・・・
 訊いてもいいかな?」

「え?昨日私が言ったこと?」

至近距離で見る風早君の顔に
痛いくらいの激しい鼓動で苦しくなりながら
風早君ってかっこいいとか可愛いとか思ってたけど、
もしかすると綺麗なのかもとか思いながら、
昨日の自分が言ったことに考えを巡らす。


「うん・・・『また渡しそびれたりしそうだし・・・』って
 なんのことなんだろうって、
 ちょっと気になっちゃって・・・その・・・
 前に誰かにお弁当を渡しそびれたことがあるのかなって・・・。」

「え?・・・ええっ?ち、違うよ!お弁当じゃないよ!!」

「じゃあ、今日お弁当作ってきてくれるって言ってたけど・・・
 誰かのお弁当作るのって俺が初めてなの?」

「か、風早君が初めてというわけでは・・・ないです。」

「・・・・・・・・・・・それって・・・」

「え?」

「元カレってやつ?」

「えーー!!ち、違うよ!
 あ、あの・・・お付き合いするのは風早君が初めてなの・・・
 お弁当はずっとお父さんのを作っていたから・・・
 お弁当は風早君が初めてというわけではなくて・・・
 でも、も、元カレなんてそんな人私にいるわけ無いよ!!」

「そ、そう・・・なんだ・・・・・・俺も!黒沼が初めての彼女だから!」

そう言うとぎゅって抱きしめてくれる。
抱きしめられたのは告白された時以来初めてで、
もしかすると風早君は私のことを
まだ好きで居てくれるのかもしれないって
そう思う私は触れてもらうことにとっても弱いのかもしれない。


その体勢のまま風早君が話しかけるから、
自然に耳元に囁きかけるみたいになって・・・
「あのさ、・・・じゃあ、渡しそびれたって・・・なに?」

「あ・・・・それは、その・・・」

「誰に?」

「あ、あの・・・風早君・・・です。」

「俺?・・・じゃあ、訊いてもいいよね。何を?」

「・・・チョコ・・・」

「え?」

「バレンタインの・・・チョコ・・・」

「俺に・・・くれるつもりだったの?」

「いつもお世話になってる人たちにお礼のつもりでチョコを作って
 みんなに渡したんだけど・・・
 風早君にも渡すつもりだったんだけど・・・」

「・・・うん・・・」

「お礼のつもりで作ったけど、
 お礼の気持ちで渡せなくなってしまって
 ・・・風早君には・・・・・・」

「・・・えっ!?・・・そ、それって・・・」

「それに、渡そうとして断られることもあるとか、
 本命チョコは貰わないらしいって・・・聞いたら・・・こ、怖くて・・・」

「それってつまり、俺へのチョコだけお礼のチョコじゃなくて
 本命チョコだったから渡せなかったってこと?」

「あああ・・・あの・・・」

「俺が本命チョコを貰わなかった理由・・・わかる?」

「え?」

「『好きな娘がいるんだ。
 だから答えられないから、それは受け取れない。』
 そう言って断ったんだ、俺・・・」

「・・・・や、やっぱり好きな人が・・・いたんだね、風早君・・・」

「え?・・・ちょっ・・・俺が好きなのは黒沼だってば!!」

「で、でも、バレンタインの時?・・・その頃から?」

「バレンタインどころか、もうずっと前から
 俺は黒沼が好きだったんだよ。
 黒沼も俺のこと好きだったんだって思っていいんだよね?」

「そ、そうなの・・・もうずっと前から・・・」

「そっかー・・・、よかったー!
 これで安心して黒沼のお弁当楽しみにできるよ!」

「そんな大層なものではないので、
 あんまり楽しみにされても困るんだけど・・・
 お昼休みもここに来てもらっていいでしょうか?」
 
「え、ここ?天気もいいから黒沼たちがいつもいる
 中庭かと思ってたんだけど、ここでいいの?」

「は、はい。諸事情によりここでお願いします!」


うん、中庭ではどこから誰に見られるか分からないものね。
頑張るには人目はないほうがいいよね、きっと!





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