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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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またまた話しの進まない会話回です。
こんなんお好きですか?
私は大好きです!


9 翔太視点

朝、登校して教室に入ると黒沼が居て、
「おはよう黒沼。」って言ったら、
「おはよう風早君。」と笑顔で返してくれる。
あー、俺、ホント今、しあわせー。

同じ班になって、当然のように黒沼の隣の席にして貰った。
『俺、また、黒沼の隣だ!』あんまり言うのも何なので心のなかで叫んどく。
黒沼が楽しそうに後ろの席の夏目さんと話してるのを見るのも嬉しい。

そろそろ黒沼と付き合いだしてひと月になる。
告白した時に手を握って髪を撫でて抱きしめて・・・
いきなり色々やっちゃったけど、
実はその後、全く進展していない。
進展どころか後退したかもしれない。
だって、俺、いま、手を握ったり髪を撫でたり抱きしめたり・・・
無理だ、できない、黒沼にそんなこと・・・
つくづくあの時は勢いでそんな大胆なことやっちゃったんだと思う。

ほとんど毎日一緒に帰って、たわいない話をする。
もう少し一緒に居たくて、河原に寄って帰ったり、
一旦帰ってからマルを連れてもう一度会ったり、
そんなことが嬉しくて、楽しくて幸せだなって思う。

実は幸せすぎて一杯一杯なんだ、俺。
付き合う前は「自分の気持を伝える。」とか、
「黒沼の気持ちを知りたい。」とか、
わりと明確にやるべきことが俺にも分かってたんだけど・・・
ここから先はどんなふうにすればいいのかさっぱり分からない。
多分人によって付き合いの進め方なんて様々で、
俺と黒沼の二人でちょうどいい感じを決めていくことになるんだろうけど、
いま、ちょうどいい感じになってるかっていうと、分からないんだ。
黒沼にも多分わからないんじゃないかな。

触れたくないのかと聞かれたら、もちろんそんな訳ない。
なまじ、一度触れてしまったから、
それ以上触れたら止まれなくなりそうで・・・
自分が怖いんだよな。



「風早、おはよう・・・何笑ってんの?
 ちょ・・・ヤバイよその顔。
 いつもの爽やか笑顔、どーしたの!
 だらけきった笑顔だったよ!!」と、
後半、小声で言いながら俺の後ろの席につく。

「え?!あ・・・ササヤンおはよう・・・
 そんな顔してた?おれ・・・」つられて俺も小声になる。

「黒沼さんのこと考えてたでしょ!
 いま、隣にいるのにそんな顔して考えてるなんて気持ち悪いな。
 ・・・あ、そういえば風早、誕生日、いつ?」

「え?酷いな!え?誕生日?唐突だな。」

「唐突だよねー。」

「15日・・・って、あー、明日だ・・・」

「え?明日!!近いどころか明日!?」

「ん?なに?」

「あー、何でもないんじゃないかな?」

なんだかずっと小声で話してたら、急にササヤンの机の横に
人の気配を感じてササヤンと二人でその顔を見上げた。

「ちょっと!ササヤンくん!忘れたって言ったくせに
 なに風早君に言ってるんですか!!」

「え?だって気になるじゃん。
 それにさ、俺はいつか訊いただけなのに
 そこで夏目さんが反応するからなんかあるみたいなんじゃないの?」

「なに?なんかあるの?」
そんなこと言われたら俺だって訊かずにはいられないだろう。

「あ・・・いやそれは・・・わ、私の口からは申し上げられないといいますか・・・」
と、黒沼の方を振り返る・・・って、え?黒沼?
もしかして、黒沼が俺の誕生日を祝おうとしてくれてるってこと?

「黒沼?」

「あ、あのね、明日びっくりさせようかなって思ってもいたんだけど、
 でも、きっとそういうこと考えてるとまた渡しそびれたりしそうだし・・・
 風早君には言っておいたほうがいいんじゃないかなって・・・思ってたの。」

「え?ホントに?いいの?クッキー・・・」

「黒沼、俺、誕生日なんて言ったことあったっけ?」

「え・・・ううん・・・あさ子ちゃんが教えてくれて・・・
 ご、ごめんなさい。もしかしたら知られたくなかった?」

「え?いや、そんな訳ないけど・・・別に、その、
 『祝わなくっちゃ!』とか、頑張らなくていいから・・・
 でも、夏目さんはなんで知ってたの、俺の誕生日・・・」

「あ、それはもう、ほんとに偶然知ってしまったんですけど・・・
 でもですね、駄目ですよ!風早君!!」

「え?えっと・・・なにが?」

「風早君はクッキーの彼氏でしょう?」

「え?うん、そう・・・だけど・・・」

改めて言われると・・・また幸せ噛み締めてしまう・・・
あ、いや、ダメ出しされてるんだった。

「お付き合いしてる彼氏の誕生日を祝えなかったことを
 後で知ったクッキーの気持ちを考えたことはあるんですか?!」

「え?」

「それはそれは、それはもう後悔するに決まってるんですよ!分かります?!」

「・・・・・・・」

「ちょっと夏目さんさー・・・」

「何ですか?ササヤンくんは黙っててください!!」

「いや、黙んないよ。
 風早はさあ、ついさっき、俺が訊いた時に
 誕生日が明日だって気づいたんだよ。
 それをそこまで考えてなかったのかって攻めるのは酷でしょ。」

「男子同士でかばいあったりして・・・女の子の気持ちってものを・・・」

「男子とか女子とか関係ないよ。
 夏目さんが男嫌いでも別にいいけど、
 男の側にだけ夏目さんが思う完璧を求めるのはおかしいでしょ。」

「女の子は頑張ってるんですよ!凄く頑張ってるんです!!」

「男の事、分かってないのに、男は頑張ってないみたいに言うのはおかしいよ!」

「あ、あの、ササヤンくんもあさ子ちゃんも喧嘩しないでください!」

「そうだよ。俺達の事でササヤンと夏目さんが言い争うこと無いんだよ。
 俺、黒沼に負担掛けたくないけど、誕生日を祝おうとしてくれてることは
 すげー嬉しいから。幸せ噛み締めてるから!!」

「・・・・」

「『俺達の事』ですかー・・・『幸せ噛み締めて』ますかー・・・」



うわー、もう、なんだよ!!
この、俺が恥ずかしいこと言ってなんか一件落着みたいな――!



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