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二次創作の文を置いてます。 大したこと無いモノしかありません。 読後の苦情はご勘弁を。
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もう#9なんですけど、まだ一年の一学期も終わってない。
話全然進まない。これといった変化もない。
とりあえず某高校の行事予定に照らしてみると
次は期末考査、終業式、進学講習、夏季休暇、
二学期入って文化祭・・・
次はどのへん書こうか・・・

とにかく今回は爽子ちゃんの面談の日。
でも面談の話じゃない。
よろしかったら「つづきはこちら」からどぞ!







9 責任


面談の期間でも部活は特に休みというわけではない。
授業の方は午前中で終わるから、
部活はかえって長時間できるということになる。
でも、面談の時間にあたっている部員が抜けたりするから
なんかいつもよりどの部ものんびりムードでやってるみたいだ。

俺は陸上部の顧問なんだけど、伝統的にうちの陸上部は
生徒主体でのんびりやってる部なのであんまり顔も出していない。
もともと学生時代はずっと野球部だったし
体育で教える程度のことが限界で、
専門的な指導ができるわけでもないし。
一応部活のある日は下校時間の少し前に
「そろそろ終われよ~。」と声掛けだけしている。
後は部員に呼ばれたら行く程度だ。

今日はピンが面談で部活に出られないから
ちょっと野球部を覗いてみてくれと言われているんで行ってみる。
野球部は陸上部と違って、
顧問のピンがずっと張り付いて練習している。
だから居ない日の練習が気になるんだろう。
俺もやっぱり野球部は気になるから渡りに船だ。

ちょっと顔を出せば直ぐに「あ、翔太だ。」と、龍に見つかった。
他の奴らも「風早だ、風早だ。」と俺を引っ張り込む。
グローブを渡されなんだかマウンドに連れて行かれた。

「打撃練習やってるんで風早先生、投げてくださいよ。」

「え?なんで?」

「いーじゃないですか。こんな機会滅多にないですから。」

「俺がピッチャーでいいの?」

「今日はゆる~くやってますからいいんすよー。」

久し振りにグローブをはめてワクワクしつつ、
『ゆる~くやってますからいいんすよー。』とか言われると、
真剣になってもらおうじゃねえかと思っちゃう俺って
相変わらずいい年して大人げない。

軽くアップをとってから打撃練習を始める。
投げてみたらなかなかいい感じで投げれて
うっかり三連続空振りさせてしまった。

「センセ~、打撃練習で三振とんないでくださいよ~。」って言うから、

「打撃練習で三振になってんじゃねえよー!」と言い返す。

それからもちょいちょい三振にしてやりながら、
楽しく打撃練習してたら・・・
たまたま、面談を終えたらしい黒沼と、(たぶん)お母さんが
バックネット裏の道を通って帰るのが目に入った。
俺が気付いたのとほぼ同時に黒沼も俺に気付いたようで
なんか、バチッとか音でもした感じで目が合った。

離れた場所にいて目が合うっていうのは想像以上に衝撃的で
しかもタイミング悪くボールが手を離れるところだった。
スッポ抜けたボールは打者に当たりそうなコースに飛んで、
「ごめん!!避けて!!」と言えば、
打者も反射的に避けてくれたんだけど、
避けたバットに当って、ボールは高々と上がってバックネットを超えた。

「委員長!危ない!!」と俺が叫んだら、黒沼がカチッと固まった。
落ちてきたボールは黒沼の目の前に落ちて、
当たらなくてよかったと思ったのもつかの間、
ワンバウンドして黒沼の額に・・・。

気が付いたら走りだしてて、一応野球部の奴らに
「ごめん!!あとはなんかてきとーに!!まかせた!!」
とだけ言って、黒沼のもとに走って行った。

黒沼は道にペタンと座り込んでいたけれど、
意識はあるようだし、お母さんも横で、
「爽子、大丈夫~?」とのんびり声をかけている。
深刻な状況ではなさそうだけど、黒沼の額は赤くなっている。

俺が来たことに気付いて黒沼が、「あ、風早先生・・・」
と言えば、黒沼のお母さんが
「あ、貴方が風早先生ですか?いつも爽子がお世話になってます。」
とにこやかに挨拶してくれて、かえって焦る。

「いやいや、俺のほうが黒沼さんには助けてもらってばかりで!
 あ、いや、それよりも、すいません!!
 俺の投げたボールが黒沼さんの顔に!
 こんなに赤くなって、なんてお詫びすればいいのか・・・
 とりあえず保健室にいきましょう!!」
黒沼を抱きかかえて、保健室に向かうと黒沼が
「ああああああの、だ、だ、大丈夫ですから!!
 そ、それに、私、歩けますし!」と、慌てて言う。

「ダメだよ!頭にあたったんだから、しばらくして気分悪くなるとか
 あるかもしれないし、そんなに赤くなってるんだから
 とりあえず冷やした方がいい。
 女の子の顔に万が一、痕とか残ったら大変だし!!」
そう言って、保健室のベッドに寝かせてタオルで額を冷やす。

「そうねー。少し休んでから帰ろうか、爽子。」
と言う黒沼のお母さんの言葉で、
お母さんにも随分迷惑をかけてしまったと気付いて謝る。

「あ、お母さんもお帰りになるところだったのに
 お時間取らせてしまって申し訳ありません。
 もしお急ぎでしたら爽子さんは俺が責任持って送り届けます。」

「あ、私は時間は大丈夫なのでお気になさらずに・・・
 ――でも・・・そうね、風早先生にお願いしようかしら、ね、爽子。
 私は一足先に失礼しますね。」

急に先に帰るというお母さんの言葉に黒沼が慌てる。
「え!?お母さん、そんなの風早先生にご迷惑だし、
 私、大丈夫だから一緒に帰るよ!!」

「だーめー!風早先生の言うとおり少し休んでから帰って来なさい。
 先生、爽子のことよろしくお願いしますね。
 
 ――それと、爽子の顔に痕が残ったら責任とって
 お嫁に貰ってくれるんですよね?」

「「へっ!?」」っと、俺と黒沼は息を合わせたみたいに変な声を出した。
思わず目が合って、黒沼は真っ赤になって俯くと掛け布団に隠れた。

「えっと・・・もしそんなことになったら、俺なんかで良ければ・・・」
とか俺が口走ったら、黒沼のお母さんは、
「いやだ~!冗談ですよ、先生!
 こんなの3、4日もすれば綺麗さっぱり治るに決まってますよ。
 じゃあ、今日のところは責任持ってよろしくお願いします。」
と、本当に帰って行った。


「ああああああの、なんか凄くご迷惑かけてしまってすいません。
 避けられればよかったのに、ホントに鈍くて・・・」
って黒沼が布団から顔を半分出して謝る。

「え?何言ってんの?俺が投げたボールで委員長に
 痛い思いさせたのに謝るのはこっちだよ!
 ホントにごめん!
 しばらく様子見て送って行くくらいしか俺にできることなんてないけど・・・
 あ、後からなんかおかしいこととかあったら絶対俺に言ってくれな!」

「なんかあったら、責任とってお嫁に貰ってくれるんですか?」
そう言って黒沼はクスクスと笑うと、また布団に隠れた。

「そんなことで好きでもない娘と結婚してたら
 身体がいくつあっても足りませんよ。」

黒沼がどんな顔してそう言ったのかわからないし、
それを聞いた俺の微妙な顔も黒沼は見ていない。

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